同室ヴァリアス！ 4 ページ20
廊下は暗く、壊れた額縁や絵が散乱し、壁紙や板が剥がれている箇所があるなど全体的にボロく、まるで、お化け屋敷のような内装になっていた。
ここも掃除しないといけないな。
｢うわ、なにか出そうな雰囲気......｣
そういうユウの視界には白いなにかが写り込む。
｢！！！！｣
思わずユウは隣にいたAの腕を掴んだ。
｢ひひひひ......イッヒヒヒヒ.........｣
気味の悪い笑い声が木霊する。
｢久しぶりのお客様だあ〜...｣
｢腕が鳴るぜぇ〜｣
｢｢イーッヒッヒッヒ！｣｣
目の前に現れたのは半透明の白いおばけ...
｢出た〜〜〜〜〜〜！！！｣
｢おばけ？｣
ユウは叫んだ。
声を聞いてグリムがやってきたが彼もまた
｢ギャーーーーーーーー！！！おおお......お化けええええ！！！｣
目を見開いて大きな声で怖がった。
ゴースト達はそのまま話を続け、
｢ここに住んでた奴らは俺たちを怖がってみーんな出ていっちまった。｣
｢俺たちずっと、新しいゴースト仲間を探してたんだ。お前さんたち、どうだい？｣
｢助けて！殺されるぅ！｣
ユウは私の腕を強く、強く、掴む。
グリムは涙目になりながらも強気を演じ、魔法を放つ。
然し、その蒼炎はゴーストにはあたらない。
｢こっちだこっちだ！ヒーッヒッヒ！｣
出たり、消えたり、するゴーストに弄ばれるグリム。
｢このままじゃ火事になるな。｣
ユウは自分よりも落ち着いているAに落ち着かされたのか冷静にグリムの様子を観察し、気づくことが出来た。
｢火が出る時、目を閉じちゃってる？｣
｢うるせーっ！オレ様に指図するんじゃねーんだゾ！｣
【”ツナ缶”も出ないのに、タダ働きするのはゴメンだゾ】
さっきの会話の記憶がユウの脳内に過ぎる。
｢...勝利の暁にはツナ缶プレゼント｣
｢なぬっ...！？ぐぬぬ、オ、オレ様は天才なんだゾ。こんなやつら1人でも...｣
揺らぐグリムを脅かすゴースト達。
あと一押しかな。
｢お買い得な人手をご用意しております。｣
ユウに負けたグリムは自分にゴーストの場所を教えるように支持した。
｢まかせて！左側に出たよ！｣
｢あちちっ！！｣
支持を受けた方に炎を吹くグリム。
｢あ、当たった！
よぉし、この調子で全員追い出してやるんだゾ！｣
私は少し離れて様子を見たいな。
｢ダメ。Aも一緒にいて欲しい｣
そうもいかないか...。まぁ、何かあればサポートに入れるように構えておこうか。
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koto(プロフ) - 主人公めっちゃ好き、ニャル様の性格めっちゃ好き、監督生めっちゃ好き (2021年2月26日 14時) (
レス) id: 1bcbef6402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - リーチ兄弟に気に入られそう… (2020年6月16日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！…めっちゃ好きって言われてめっちゃ嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年6月15日 0時) (レス) id: ff7ab8a113 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - めっちゃ好きです！ (2020年6月12日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 風見ツクヨさん» コメントありがとうございます〜！最高、なんてそんな…!凄く嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2020年5月9日 2時) (レス) id: fda8b91e10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久遠 | 作成日時：2020年5月5日 5時
