粟田口と左文字のコラボ刀43 ページ4
白side
ズキンッ!
『っ!』
不意に来た痛みに、段差を踏み外す。
乱「白っ!」
後ろにいた乱が支えられ、なんとか姿勢をたてた。
入ってはいけない。
見てはいけない。
思い出してはいけない。
頭の中に痛みと共に渦巻く言葉。
まるで警告音だ。
呼吸がみだれる。
息が苦しい。
とん、と背中に手が触れた。
乱「落ち着いて。ボクがいるでしょ?」
はっとして顔をあげると、乱の淡い青の瞳が見えた。
私の呼吸が整ったのを確認すると、微笑する。
乱「ほら、みんなが心配する。」
まだ警告音はする。
でも、それすらも乗り越えなくてはならないのだ。
揺らいでいた炎が再び強く燃える。
『もう、大丈夫です。』
乱の差し出してくれた手を握り、
今一度
池田屋へと進んだ。
*
*
*
近藤「惣司っ!ここは任せたぞっ!!」
物陰に隠れて観察する。
加州さまたちは何処か複雑な表情をしていた。
それでも何かを決意している。
きっと、干渉しないことを。
大和守「白、あの人だよ。」
言われた方向を見る。
どくりと血潮が巡るのが分かった。
『わた、しの....ご主人様っ!』
小さく叫んだ自らの声に
記憶の蓋が外れた。
粟田口と左文字のコラボ刀44→←粟田口と左文字のコラボ刀42
237人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀ノ神(≧▽≦)ニコニコ☆(プロフ) - 真紀夏さん» はじめから見てくださり、またリクエストもしてくださり、本当にありがとうございました(≧▽≦)! (2018年5月20日 16時) (レス) id: 0a61b9b9b6 (このIDを非表示/違反報告)
真紀夏 - 完結、おめでとうございます!とても面白かったです! (2018年5月20日 15時) (レス) id: 6c23222169 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀ノ神(≧▽≦)ニコニコ☆(プロフ) - 黯椿さん» ありがとうございます!!そう言っていただけて安心しました!! (2018年5月20日 12時) (レス) id: 0a61b9b9b6 (このIDを非表示/違反報告)
黯椿(プロフ) - とても面白かったです! (2018年5月20日 12時) (レス) id: df16fd03d6 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀ノ神(≧▽≦)ニコニコ☆(プロフ) - 完結しました!!今まで読んでくださり、本当にありがとうございます!! (2018年5月20日 11時) (レス) id: 0a61b9b9b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琥珀ノ神 | 作成日時:2017年12月1日 21時