【完結】《轟》がなつかれたい闇墜ちヒーロー【刀剣乱舞×僕のヒーローアカデミア】 (ページ6)

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闇堕ちの短刀３ページ6

主side

主「これがA藤四郎ですか？」

差し出された短刀は、嫌な霊力を纏っていた。

政府「．．．Aは闇堕ちしています。」

!!(⊃ Д)⊃≡ﾟﾟ

いや、聞いてないんですけど？

政府「元の主の暴力、折る等の行為のため、こうなってしまったと考えられます。」

いわゆるブラック本丸か．．．．．

そんなところに顕現してしまったんだ．．．

政府「元の主は今、取り調べを受けています。
　終わり次第速やかに記憶を消し、現世へと送り返します。」

お願いしますと頭を下げられる。

主「闇堕ちだろうがなんだろうが、私はAをお迎えしたいです。」

憎しみの霊力が溢れる短刀を手に、私は本丸にかえった。

*

主「三日月は皆を大広間に集めといて。
　それと、ここには誰も近づかないでね。」

三日月「あい、わかった。」

三日月が出ていったのを確認してから

元の霊力を追い出すように私のを少しずつ注ぐ。

ひとがたを保てる分だけ。

ふわりと舞った桜は桃色ではなく黒色だ。

『ーーーっーーー！』

目覚めて早々に斬りかかってくるが、

私に刃が届く前に本体を落としてへたりこんだ。

『ーーーー！！』

主「ここで殺されるわけにはいかないから、
　貴方に体を保てる分だけしか霊力を注いでないの。」

力の限り睨んでくる瞳は赤黒い。

まるで血の色だ。

きっと言葉じゃ届かない。

言葉で届かないなら、行動あるのみっ！

主「．．．けど、いいよ。
　私のこと、殺しちゃっても。」

そう言って落ちた本体を拾い、Aに渡す。

『？！』

そして思い切り抱き締めた。

この距離ならAの刀は余裕で届く。

主「A．．．。」

私の思い．．．届いてっ．．．！！

からんっ

Aの手から本体が落ちた。

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Aside

ニくイ．．．にクい．．．．！！

目の前に現れた女を刺そうとしたが

うまく体が動かない。

コロす．．．コろサナきャ．．．．

手に戻った刃で、もう一度刺そうとしたとき、

ふわりと抱き締められた。

『み．．．か．．にい．．．．．』

安心させるように頭を撫でる手から温もりが伝わる。

あのときのように。

あたたかい．．．

Aはそのまま意識を手放した。