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B2 過去6 ザックside ページ6

どうして… 俺は未だに自分に何が起こって


いるのか把握しきれずにいた


俺はいったい、どうやって生きてきたんだろう


何のために生きたんだろう


それすらも分からない


死にたくないから生きてきた


あの夫婦も女も殺したかったから殺した


でも今はAとの約束がある


だからよけいに死ねなくなった


俺が黙り込んでいると


少しの沈黙のあと老人は言った


(老人)
「まぁ…… なにかわけがあるんだろうが

言葉に出せないなら仕方がない

行くところもないんだったら

ここで暮らしても構わない 」


(ザック)
「なんでだよ…」


俺はつい口を開いた


だって意味がわからなかった


この老人と俺達は今朝あったばっかりで


もちろん血の繋がりなんてあるわけなく


この老人のために何かをしたわけでもない


(A)
「おじいさん何かしてほしいの…?

それともまたどこかに売り払うの」


Aもよく分からなかったようだった


会ったばかりの子供にそんなことを言うのか


俺もまったく意味がわからなかった


(老人)
「何もしなくていいそれに

別に嫌ならいつ出て行ってくれても構わない」


(ザック)
「別に嫌なんていってねぇ…」


(A)
「ザックがいいならいる…」


そうだ 寝る場所が出来てちょうどよかった


(老人)
「そうか」


そのとき少し老人が微笑んだように見えたのは


たぶん気のせいだ気のせいじゃなかったら


そんなの気持ち悪いにもほどがある


それから俺達は、その廃墟のような家で


盲目の老人とくらした


暮らしたといっても何もすることもなく


話すこともないから俺達も老人も


ほとんどはうたた寝をしていた


こんなに、何も考えずにただ生きているのは


初めてだったついでに腹も減らなかった


(老人)
「食べなさい」

そう言って老人は1日1回俺たちにあの硬い


パンをくれたからだ



あれから3日たったころ朝起きたら


いつも俺の隣に寝ているあいつがいなかった


(ザック)
「おい、爺さんA知らねぇか?!」


(老人)
「お嬢さんならついさっき出ていったよ

たしか湖にいくって言ってたのぉ」


(ザック)
「はぁ? あいつ勝手にいなくなんなって

いってるのによ!」


俺は急いでドアを開けて外にでた


湖にはあいつが行きたといったので


1回行ったことがあった


まただ、あいつがいないともやもやして


落ちつかねぇ 俺は湖に走った

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名無し(プロフ) - っっっ‥‥‥‥【ナナシ ハ セン ノ ダメージ ヲ オッタ】好きです!!!これからも更新頑張ってください!!!😭 (3月26日 17時) (レス) @page46 id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
さつてんと舞台最高! - 泣きたい,,,皆様が書く殺戮の天使の小説は神すぎて泣いて笑ってハハハハハですよ!もう神✨頑張ってください😭 (6月5日 22時) (レス) @page46 id: 8b47d12e98 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - ザック可愛すぎだろ… (2021年10月12日 0時) (レス) @page46 id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 更新停止中…だと… (2021年1月1日 1時) (レス) id: e66444f48b (このIDを非表示/違反報告)
餡子 - とてもおもしろかったです続き楽しみにしてます!!!!! (2019年1月20日 20時) (レス) id: bceaa8cd15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ティアナ | 作成日時:2018年9月8日 0時

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