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B2 普通の表情 ザックside ページ42

Aが薬を持って歩き出したあと


レイが口を開いた


(レイ)
「だってザックはそれにAも…私の神様だから」


神様だ…?


どうしようもない気味の悪さに


俺は声を上ずらせて言った


(ザック)
「な、なに、気持ちわりぃこと言ってんだ

テメェは!」


いつもレイの言葉を自分なりにどうにかして


理解してきたつもりだった


でもこの発言だけには到底ついていけなかった


深く考えればもっと気味が悪くなりそうで


頭が痛くなってくる…


そのときふと俺の視界には元の状態から


更にボロボロになったナイフが映った


(ザック)
「つーか俺のナイフ…」


(レイ)
「あぁ、これは少し欠けちゃったの

本当にごめんなさい…

でも、このナイフ本当によく切れて

すごく助かったんだよ」


私の神様だとか


わけわからない発言を真顔でしたくせに


そうナイフを褒めるレイの表情には


普通の十三歳の少女らしさが漂っていた


確かあいつも神様とか言ってたな…


神様だとか、そうゆうのは理解できねぇな…


(ザック)
「まぁ…いいけどよぉ」


(レイ)
「うん…ありがとう

傷 そろそろちゃんと縫わないと

Aの手当もしなきゃいけないし

ザック少しじっとしていて」


そう言ってレイは器用に細い針に糸を


通して言ってそして有無を言わさぬうちに


俺の傷口へと針を刺した


レイが針を刺すと俺の身体にはまるで


電流が走るような痛みが走った


俺はたまらず声を漏らした


(ザック)
「いっ……!

おいこら、てめぇ!痛てぇんだよバカ!」


くそAの方がぜってぇ上手いだろ…


俺のその発言にレイは不思議そうな


面持ちを浮かべて言った


(レイ)
「痛いの?

ザックなら、平気かと思った」


(ザック)
「バカか、お前は!俺はマゾじゃねぇだよ!

ったくよぉ…神様っつーんなら

ていちょーに扱え!」


(レイ)
「うん分かった」


レイは喜びを表すように大きく頷いた


小さなレイの手によって傷口がきれいに


塞がれていくとその様子に少しみいっていた


抜い終わるといきなりレイが焦るように


俺に話してきた


(レイ)
「ザック…どうしよ!

まだB3での薬、Aの身体から

抜けてないって神父様が!…」


…は?


じゃあいつは今どうなってるんだ


俺はAが進んで行った方に


傷が開かないようにでも少し早足で


名前を叫びながら歩き出した


(ザック)
「おい!A!」

B2 混乱→←B2 女の子



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名無し(プロフ) - っっっ‥‥‥‥【ナナシ ハ セン ノ ダメージ ヲ オッタ】好きです!!!これからも更新頑張ってください!!!😭 (3月26日 17時) (レス) @page46 id: 9f491c41ca (このIDを非表示/違反報告)
さつてんと舞台最高! - 泣きたい,,,皆様が書く殺戮の天使の小説は神すぎて泣いて笑ってハハハハハですよ!もう神✨頑張ってください😭 (6月5日 22時) (レス) @page46 id: 8b47d12e98 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - ザック可愛すぎだろ… (2021年10月12日 0時) (レス) @page46 id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 更新停止中…だと… (2021年1月1日 1時) (レス) id: e66444f48b (このIDを非表示/違反報告)
餡子 - とてもおもしろかったです続き楽しみにしてます!!!!! (2019年1月20日 20時) (レス) id: bceaa8cd15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ティアナ | 作成日時:2018年9月8日 0時

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