異世界の彼らとリアルな私の食事情 (ページ38)

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品番37 ページ38

取りあえず何か作ろうかと思ってはみたが二人の姿を見るに食べ物なんて持ち合わせがなさそうに見える。
て言うかあるなら食べてるよねって話やし…

どうしたものやらと考える、そこでふとした疑問にぶち当たった

『あれ、そう言えば私って、気を失ってて…』

syp「あ、そうっす、…ね、監視室、から物音がして…そこに、」

それでぱっと閃いた
彼らをこちらに連れていくことが可能であるかもしれないと
ロボロさんが此方に来れたんだからいけないことないだろう。そんな甘いことを考えながら提案をひとつ出した

『えっとですね…急なことで驚くかもしれないですが、多分私の住んでる場所と、ここって次元が少し違いそうなんですよね…』

zm「まぁそれは何となしにわかってたで」
syp「…まぁ、あんたみたいに、綺麗なひと…こっちじゃ、見掛けませんしね…」

『お、お世辞ありがとうございます…な、なんでね？私の方に…もしかしたらこれないかなぁって、…言うそれでして…』

もごもごと喋ればフードの彼、ゾムさんが目を輝かせる

zm「行けるん！？」

『確証はないですよ？けど、あの二人は行けたんで、行けへんことはないと思いますけど…』

syp「お、俺も、Aさんとこ、行ってみたいです…」

『うん？そりゃ一人にはしないよ？』

zm「そうときまりゃAさん！はよ行こうや！俺またAさんの飯食いたいねん！！」
めっちゃ旨かったんやで！！なんてべた褒めしてくれれば私も人間だ、妙に恥ずかしくなり顔を隠すようにそっぽ向く

その視線の先には面白くなさそうな彼、ショッピくんだ

syp「…なら、行きましょうか」

『んぇ？』

立ち上がったと思えばそのまま私の手を握り歩き始める、
後ろからは、ちょお！待ってや！！と止める声が聞こえるものの紫の彼はとことこと歩みを続けた。
そしてすぐに反対の手を握られる、其処にはまぁ予想通りの緑の彼がいて

zm「んひひ、俺も繋ぐわ」

syp「…今俺が、繋いどるんすけど…」

zm「ええやんええやん！な！Aさん！」

にぱーっと笑う彼に言い返すことも出来ずこくりと頷けば、子供のようにブンブンと腕を振るう。
まるで両極端な二人をつれて歩く様は端から見ればどんなものなんだろうな…等と考えた