異世界の彼らとリアルな私の食事情 (ページ34)

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品番33 ページ34

何となく泣きたくなった、

苦しそうに歪む顔、俺は好きやったのに

食い物口に含んで、ボロボロ泣いてたシャオロン。それをずっと付きっきりで支えるシンマ、ここ二人は幼なじみと聞いた、

きっと俺らよりお互いの事気にしとる、

真っ黒な隈つけて何時もより痩けた頬、うつらうつらと沈みそうな瞳、
トントンも無理をしているのは明らかやった、
けど誰もとめん、回りを見る余裕が無いんやろうな…俺もそうやった

綺麗に何時も結われていた髪は消え失せ手入れのいきとおってないくしゃりとした髪を人結びにし、人受けの良いいつも笑顔のオスマンも、
何時しか笑わなくなった、
通信用ので電波を飛ばして相手と会話しとるらしい、毎日どうすればエエか話しとる

わかるわけない、俺らが生きてた中でこんな状況始めてで、歴史上やって始めてやった
何もかもわからず、飢餓に怯え死を待つ民に顔を向けれない
俺らを信じほとんどの人が城下に残った
俺らもできることはやった、やったんや
そしたら、ふと舞い込んできた謎の女の存在

二人は隠したがってる、何かあるのは明確で、
俺の勘が鈍ってなけりゃ今ショッピくんの所におるヤツは多分"普通"やないと俺は思う
なんでか言われたら答えられんけど、そんな気ぃがする。あの真面目なショッピが仕事ほってまで看病するなんて言うんやから、きっと見に行く価値がある、

食い物が胃に入ったからか、何時もより回転する頭は破裂しそうなぐらいの考えを溢れさせる
ひょいひょいと軽い足取りでショッピの部屋までたどり着けば軽くノックをする

sp「…はい？」

小声で返事が聞こえた、
それと同時に扉を開き押し入る
んでいつも通りに笑ったるんや

「チッスー！！遊びに来たでー！」

俺が、いっぱい笑ってみんなを笑わせたるんや
昔の場所、取り戻したるからな