異世界の彼らとリアルな私の食事情 (ページ25)

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品番25 ページ25

シャオロンside

はっきりとしない視界、曖昧に聞こえる回りの声を聞きながら、ゆっくりと目を瞑る…それでも肩を貸してくれるシッマの存在や、他の仲間の声が聞こえてくれば、少し体が楽になった気分やな…なんて思いながらも回りが話す音を聞くことに集中する

トントンside
ぐすぐすと目元を擦るロボロと頭を撫でる大先生を見つめては俺含めて皆何とも言えない気持ちになってしまった。

コ「何泣いとんねん…泣くことなんもないやろ…
」
と、コネシマがロボロを突っつけば片手をブンブンと振り、威嚇するような声をあげる

ロ「うっさいねん…っ、泣いてへんわっ！」

ゾ「はぇー、その顔でよく言えたな？」

ロ「うっ…も、もうええねん俺の事は！…折角の料理が冷めてまうやろ！」

「え、食いもんって加工されとるもんなん…！？…誰が作ったん？ロボロか…？」

ロ「いや、俺やないであんな！、」

鬱「どこかの、優しいお嬢さんやで」
…なんやろうか、この凄い違和感は…隠しているようで隠してへん、ってとこか…。
大先生の嘘はあんがい分かりやすい、
このエセ笑いが何よりの証拠や。
万人受けされるような笑顔を俺らに向ける、他のやつも気ぃついてるんやないか…？

オ「…へぇ、こんな腐った世界にも心優しい人がいるもんなんやな？」

鬱「せやで、あのこは優しい優しい子やしなぁ…一緒におったらぬるま湯に浸かっとるような気分になる…ふふ」

クスクスと笑う大先生を睨むような視線を向けているロボロ…その目は殺意すらもあるようで…まぁ何がなんやらわからへん俺らにとっては関係ない話なんやけど…。

ロ「っと…せやった、はよ食わんと冷めてまうわ、折角暖かいのやのに…！」
そういいロボロはゴソゴソと入れ物の蓋を開ける、すると先程から微かにだが漏れていた旨そうな匂いが入れ物から出されることにより、より一層部屋中に蔓延する
先程まで動いていなかった胃が臭いを嗅いだとたんにぐぅー…と音をたてた、でもそんなこと気にもせず全員がそれを食い入るように見つめる

コ「え、めっちゃ旨そうやんけ…！」

オ「いい匂いめぅ…」

コネシマやオスマン達が口々に漏らし、ゾムは食い入るように見つめ喉をならす。シャオさんも微かにだが反応しているようで安心した。

ロ「そんな量ないからちゃんと味わって食べてな？んふ、めっちゃうまいから！」

そういって食べ物に俺らは手を伸ばした。

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お久しぶりです(ﾍﾟｺﾍﾟｺ)