異世界の彼らとリアルな私の食事情 (ページ14)

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品番14 ページ14

鬱先生side

彼女…もといAちゃんが厨房に入って二十分入ったぐらいだろうか、凄くいい匂いが部屋中に立ち込め僕とロボロはソワソワとしていた。

今さっき食べていた…というかほぼ飲んでいたに近いあの水ぜりー…昔げどちゃんが食べさせてくれた寒天…ってのにも見た目は似とったが、全くの別もんやった。
雑味のないスッキリとした甘さは正直に僕の今ほしかったもんやった。

ロ「…なぁ大先生？」

「ん？なんや？」

ロ「A、エエ子やったやろ？」
ロボロが視線を反らしながら僕に問いかけてきた。

確かに彼女、Aちゃんはエエ子。それも凄いエエ子やった。
…が正直僕は信じられず疑っていた。

やって考えてみ？今食糧難が続いてる真っ最中二言返事に「はいいいですよ」ってなんか裏があるに違いあらへん。
というか僕やったら間違いなく裏があるもん。
それに異世界だのという話だったが別次元は確かに存在せえへんとは言わんが、それを完璧に信用できるか出来へんかゆうたらまた話が違ってくる。

まぁそれをいちいちこのメス顔してるホビットに伝える必要はないので一様合わせて話をする。

「せやなぁめっちゃエエ子やねぇ」

ロ「やんなぁ…あ！大先生Aに手ぇ出すなよ！大先生が手出してエエ人やないからな！。」

「なんでそんなん決められなあかへんねん！
僕は女の子を平等に愛してあげてるだけですぅ」

ロ「うっさいねん！他の子に手ぇ出すんはかまへんけどな！Aには手ぇだすな！ええか！」

「ほーん…ゆうて承諾はせえへんけどな。」

ロ「なんでや！！」
そういいキャンキャン吠えるロボロを見ながらとある二人のことが頭によぎる。

そういやあいつら最近喧嘩しとらんな…
というか…こうやってロボロと喧嘩するんも久々ちゃうっけ…昔はよくみんなで内ゲバしとったんに…最近はそんなんもめっきりやっとらんかったな…

「…ロボロ」

ロ「…？…なんやいきなりしんみりした顔して」

「僕ら…これから建て直せる思うか…？」

ロ「…！…直せるかやないやろ《建て直すんや！》わかりきったことゆうなや！」

「…そうやね…うん…」
…そうやまだ大丈夫…きっと大丈夫。
僕らがそんな話をしていたらAちゃんが厨房から走ってくる

『お待たせさまです！鶏粥お待ちです』

まぁその話はこの美味しそうな食べもん食べてから考えりゃええか。
と僕の思考は一旦料理へと向いた。