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story34 ページ36
｢ありがとうございました〜｣
店員が愛想よく笑いながらお辞儀してるのを尻目に、私達は歩き出した。
｢肉まん、美味しそうだったなぁ｣
｢肉まん？｣
｢うん。あのお店の横の店にあった。｣
あ、確かにお肉がくるのを待っているとき、良亮くんは横のお店をジーッと見てた。
何を見てるんだろうな？と思って私も見たけど…
｢ね、良亮くん｣
｢ん？｣
｢あれ、小籠包だよ｣
｢え！？｣
良亮くんは急停止して私を見る。
その顔はまぁ、驚いている。すごく。
｢肉まんだろ？｣
｢いや、あの大きさは…｣
｢｢………………｣｣
しばらく見つめあってると、良亮くんが前を向いて歩き出すので、私も急いで後を追う。
やっぱり、大きさが違うと思ったんだよな…とか何とかブツブツ言いながら歩く良亮くんを見て、私は思う。
｢本当、天然なんだね…｣
｢なんか言った？？｣
｢え？あぁ、ううん！早く帰ろっ！｣
不思議そうな顔をする良亮くんの腕を掴んで、私は家に向かって歩き出した。
｢あー、美味しかった！｣
満腹たいらげてすっかりご機嫌のみっくん がゴロンと寝転んだ。
……さっきまでのあのオーラはどこに行ったんだか…┐(´-｀)┌
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作者名：Vanilla | 作成日時：2014年5月27日 15時
