佰肆拾弐 ページ42
鬼舞辻side
生まれ変わる事が出来た。
だが、彼女には記憶がなかった。
そして、私は彼女と15歳も歳が離れて生まれ変わった。
生まれ変わった彼女は相変わらず愛らしくて、彼女に手を伸ばそうとした。
だが、
しっかりと手を掴まれる。
「ダメだ…」
そっと手を下ろす。
彼女は私を忘れて楽しく過ごしている。
それの邪魔はしてはいけない。
私を想い、地獄の底までついてきてくれた彼女をもう捕らえて苦しめたくはない。
私は彼女に関わらず、静かに彼女を見守ろう。
そう決めた。
＊＊＊
「私の妹に手を出すとは……警察に突き出すぞ貴様」
絡まれていたのを見て、いても経ってもいられなかった。
Aはポロポロと涙を流しながら震えていた。
怖かっただろう？
もう少し早く止めに来ればよかった、
本当にすまない
彼女を思いっきり抱きしめて、涙を拭いてやりたい。
だが彼女は記憶が無い。
グッとこらえて頭を撫でた。
昔の彼女と重なって、心が揺れた。
彼女を送り届けたあと、胸の辺りを押えた。
辛かった。愛おしかった。
彼女の柔らかな髪は懐かしかった。
彼女を遠くから見守ると決めたのに、欲しくて、抱きしめたくて仕方がなかった。
相手は学生なのに。
それでも彼女が愛おしかった。
他の女には全く心動かされなかったのに。
彼女が視界に入っただけで、こんなに心乱れて、泣きたくなる。
自分に記憶があるのはとても辛いものだった。
きっとそれが私への罰なのだろう。
愛した人に忘れられるという苦痛。
鬼殺隊の者たちも何人か記憶を取り戻しているようだった。
私を見て、Aを遠ざけていた。
Aは、昔、鬼殺隊の者たちと繋がりがあったということだ。
童磨の言っていた事は本当だった。
だけど今更怒りは湧かない。
ただ悲しみだけが残った。
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丸(プロフ) - へなさん» へな様…！今更だなんて！そんなそんな！素敵すぎるというお優しいお言葉…！拙い文にも関わらずそう言っていただけて本当に胸いっぱいです(*´-`*)長い物語でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました！ (3月25日 1時) (
レス) id: fe9b371b01 (このIDを非表示/違反報告)
へな - 今更ですが素敵すぎました！ (3月24日 8時) (レス) @page50 id: 6adab414b4 (このIDを非表示/違反報告)
丸(プロフ) - ふわるさん» ふわる様、返信が遅くなってしまい申し訳ございません…！！そう言っていただけて光栄です〜！！(；▽；)そんなに褒めていただけてもう心中、喜びパラダイス状態です！！私も素敵な読者さまからコメントしていただけて幸せです〜！！ありがとうございます！！ (8月26日 14時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
ふわる(プロフ) - 面白かったです！泣きました笑！なんでこんな良い作品が思いつくんですか！！！この作品に出会えてよかったです！ (8月24日 1時) (レス) @page50 id: ca3f3ad930 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - あやめさん» あやめ様！そんなに褒めてくださるなんて…！ありがとうございます〜！！m(_ _)m無惨様をさらに好きになるきっかけを作る事ができて感無量です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡あやめ様の褒め褒め言葉に私はHPが急激に回復いたしました！！素敵なコメントありがとうございました！！ (2021年2月3日 19時) (レス) id: c92cfbb025 (このIDを非表示/違反報告)
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