佰弐 ページ2
鬼舞辻side
「A。戻ったぞ。」
今日もまた寝たフリをしているのだろうか。
Aはここ最近寝たフリばかりをしている。
一度寝たフリに気づかなかった私が彼女に囁いた言葉がAを意外と喜ばせてしまったらしく、寝たフリをよくするようになってしまった。
…そんなAもまた可愛らしいと思う私も重症だが。
名前を呼べば寝たフリのAが頬を緩める。それを見たらもう何でも許せてしまった。
はぁ、また今日も。
「無惨さんっ！！おかえりなさい！！」
ギュッと抱きしめられる。
「A。」
「今日は寝てないです！」
「よく眠れたか？」
「はい！」
「そうか。」
私は自然とAの頭に手を乗せて、優しく撫でる。
彼女が愛おしい。この上なく愛おしい。誰にも渡せない私だけのA。
「A。」
「？」
「今日もAを変わらず愛しているよ。」
「っ…」
Aは直ぐに頬を赤く染め、私の服に顔を埋める。
「Aはどうかな？」
「っ……」
「私に聞かせて欲しいのだが？」
「……好きですっ…」
「足りないな。」
そう言えばAは、私に更にギュッと抱き着いて、恥ずかしそうに言う。
「愛してますっ…」
「ありがとう。Aがそう言ってくれて私は嬉しい。」
彼女の首元に唇を寄せ、いつものように抱き上げる。
「今日は抱き締めて寝よう。」
「……私はもう子どもじゃ…！！」
「ふっ…そういう所だ。すぐに頬を膨らませて。」
そこも、可愛らしい。そう呟くと、Aはただただ耳まで赤くして何も喋らなくなった。
あぁ。本当に愛おしい。
邪魔な鬼を消した甲斐があった。
「ふっ…」
「……無惨さん？」
「高い高いでもするか。」
「べ、つに…もう、そんな歳じゃないです！」
「……おや？急に成長したね。どうしたのかな？」
目を細めてAを見れば、Aは顔をそらす。
「…別に…」
「…ふぅん？」
「……私はもう18です！！……赤子ではないです！」
「…赤子…？」
私がAを赤子扱いしていたと思っていたのか？
「抱き締められながら寝るは…心臓に悪いです…赤子のように常に抱き締められながらは…」
「…断る。」
「！！？」
「私はAを抱き締めていたい。」
そう言えばAは余計に頬を赤くし、困った顔をする。
「ズルいです…」
「ふっ。そうだろうか？」
Aだって十分ズルい。
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丸(プロフ) - へなさん» へな様…！今更だなんて！そんなそんな！素敵すぎるというお優しいお言葉…！拙い文にも関わらずそう言っていただけて本当に胸いっぱいです(*´-`*)長い物語でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました！ (3月25日 1時) (
レス) id: fe9b371b01 (このIDを非表示/違反報告)
へな - 今更ですが素敵すぎました！ (3月24日 8時) (レス) @page50 id: 6adab414b4 (このIDを非表示/違反報告)
丸(プロフ) - ふわるさん» ふわる様、返信が遅くなってしまい申し訳ございません…！！そう言っていただけて光栄です〜！！(；▽；)そんなに褒めていただけてもう心中、喜びパラダイス状態です！！私も素敵な読者さまからコメントしていただけて幸せです〜！！ありがとうございます！！ (8月26日 14時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
ふわる(プロフ) - 面白かったです！泣きました笑！なんでこんな良い作品が思いつくんですか！！！この作品に出会えてよかったです！ (8月24日 1時) (レス) @page50 id: ca3f3ad930 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - あやめさん» あやめ様！そんなに褒めてくださるなんて…！ありがとうございます〜！！m(_ _)m無惨様をさらに好きになるきっかけを作る事ができて感無量です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡あやめ様の褒め褒め言葉に私はHPが急激に回復いたしました！！素敵なコメントありがとうございました！！ (2021年2月3日 19時) (レス) id: c92cfbb025 (このIDを非表示/違反報告)
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