幽霊少女と友情物語 (ページ6)

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『零(ゼロ)』の少女ページ6

～ミレイの回想～

?1「それでは、学祭で何をするか決めまーす」

『がくさい』………？
……ああ、覚えてる

小6の時……私が初めて

『影であったと気づかされた日』…

～山城零の記憶～

?2「……それじゃあ、バザーやりたい人は挙手！！」
ちらほら手があがる。
……私も、その一人だった。

?1「……っつーワケで！決まったのは…」
?3「あれ？ウチのクラス…何人だった？」
?4「29人のはずだけど？」
?3「黒板………見て。」

私以外の全員が、黒板の方を見る。

?4「うわああッ！！！」
?2「一人……多い……」
黒板には、人数を数える時によく使う『正』の文字。そして、真横にはちゃんと全員一回挙手したかどうか見るためであろう、乱雑な字で『30』と書いてある｡
?1「よし、今度は名前も書いていこう……」
?2「そうしましょう！犯人が分かるかもしんないし」

?1「やっぱり30人…」
?4「…いや、よく見ろ！バザーのとこ！」
?3「『山城零』…？ねぇ、山城零って誰！？」
零「！！？」

?4「……なぁ、もしかして……
山城とかいうの…………」

「『幽霊』？」

………………………………。
その言葉が、頭の中で繰り返された。

少女「ミーレーイー！！！」
「わあぁぁッ！！！」

気が付くと、目の前には細身で背の高い少女、弓野みなみが立っていた。