テイルズオブジアビス〜揺れる心〜

53　ヴァン謡将 ページ25

……まさか心配されるなんてね
きっと気が緩んでいたのだろうな

私は頬を軽く叩き、気合を入れた

イ「この検問所を越えればキムラスカ王国ですね」

そう…そうなんだけど…

テ「問題は私とルークです
手続きなしに入国したので、旅券を持っていないん
です」

ジ「ふむ…」

そう、そこが問題なのだ
私たちは検問所を通れるが、ルークとティアは旅券を持って
ないから通れない…

どうしましょう…と考えていたら、なんとルークが
バカ正直に検問官に身分を明かしたではないか！

ただでさえマルクト領にキムラスカ人が不法入国したのに、
実は「国王の甥でした」なんて両国にバレたら…

私はそこで考えるのを止めた
なぜなら…

貴「貴方…子供相手に度が過ぎませんか？
といっても、私の方が彼より年下ですが」

検「なっ…！」

検問官がルークに手をあげようとしたからだ
なので私は素手(といっても薄い手袋をしているが)で、
相手の武器を受け止めたのだ

ルークが怪我しなくて良かった…と私はそう思いながら
武器を離した

パチパチ…
どこからか拍手が聞こえた

？「流石ですな、マルクト軍中佐アイリ殿」

貴「…！！」

ル「ヴァン師匠！！」

なんとヴァン謡将が居たのだ
どうしてここに…と思っていると、ティアが敵意丸出しで
ヴァンを睨んだ
でもイオン様が制止したので、何事もなかったけど…

どうやらヴァンがルーク達の旅券を持ってきてくれたらしく、
検問官に渡していた

来た理由はそれか…と思いながら、私たちの旅券を渡した

ルークは検問官に文句を言いながら、なんとか私たちは検問所を
通り抜けた

するとヴァンが、「船の手配をしなければ
いけないので、先に行ってるぞ」と
言い、先に言ってしまった

足速いですねーと何ともまた気の緩んだ事を
思っていたが、ルークだけはヴァンが居なく
なった事に不満をもらした

54　愚痴→←ー夢主イラストー

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ガイ

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