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◯両面宿儺

「人間はやはり脆いな。」
そう言って彼は貴方の悲しそうな笑みに触れる。
触れた肌は心なしか少し冷たかった。
想いを零しながら貴方が「宿儺は、、居なくならないでほしい、、」
そう言うと当たり前だと言い貴方の頭にそっとキスをする。
今だけは好奇心に揺られても愚か者とは言わないで。


◯夏油傑

「大切な人だった?」
非呪術師、だとしても貴方の大切な人ならば、きちんと弔う。
貴方が大切だった、一番の親友だったんだ、そう。
無理して笑ってる貴方を見つめることしかできなくて。
頬をそっと撫でて何を想う。何時か貴方の笑顔に
心からの笑いを教えてあげたい。私みたいにならないように。
この世界ではもう、心の底から笑えないかもしれない。


◯乙骨憂太

「、、そ、、っか。うん。そうだね、」
何を聞くわけでもなく、寂しい笑顔を浮かべている貴方の
手を取り強く抱きしめる。そのうち貴方も感情が言葉から
溢れ出てくるから。泡沫のように消えてしまいそうな
貴方の存在を確かめるようにぎゅっと抱きしめながら彼は
うんうんと頷いて話を聞く。
私は此処に居る。小さな灯が叫んでいた。


◯狗巻棘

「こんぶ。」
悲しかったね。そう、君はそれだけ言う。
悲しいなんてこの笑顔からわかるなんてすごいね、
と貴方が彼に言うと彼は悲しそうな笑みを浮かべて
手を広げる。貴方が死に逝く意味を見つけないように。
僕はまだ此処に居るから、Aもいてね。
僕が死ぬまでは。隣で笑っていてね。
心の中でそっと、すこうしだけ。
呪いをかけた。童歌を歌いましょ。
かごめ。かごめ。


◯高専五条

「ん。」多くは語らず、
そっと貴方に寄り添って話を聞く。
貴方が悲しい笑みを浮かべるのは似合わないから。
彷徨う果てに彼の背中が見えたから。
それを道しるべに生きて行こう。脳内の誰かが
勝手に決めた、けれどもきっと、私はこれで良い。
万時をかける。私はこれで良い。
笑っていろ。無理です疲れたのです。
最強の隣はお高くつくから。降格いたしましょう?
悪い御姫様は嘲笑うようにそう言った。






▼群青色の空に向かって何思う。
 何も思わない人はいないから。
 思わない人がいるのなら、その人は
 何を犠牲に心をなくしたのかしら?
 とある国の貧困少女はそう語る。








◯泡に溶けていく→←●蝶は帰り咲くはずだった



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設定タグ:反応集 , 短編集 , 呪術廻戦   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:381 | 作成日時:2021年2月27日 9時

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