中王区No.1ホステスは壁の外が見てみたいのさ！

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三郎君おすすめの人生ゲーム(めっちゃ難しい)をプレイ。

一周休みになってしまった一郎が、私に問いかける。

一「…そういや、Aは明日もどっか観光すんのか？」

貴「うん！明日は一応渋谷に行こうと思ってるんだけど…。」

一「渋谷か…。明日もついていってやりてーけど、依頼が入ってるしなぁ…渋谷…渋谷…ん？渋谷？…そうだ！！」

貴「？」



何やら思いついた一郎は、すぐに誰かに電話をすると、通話が終わると同時に嬉しそうなVサインを見せた。

一「渋谷にいる昔からのダチが、明日１日案内してくれるってよ！！」

貴「えぇ！？それはありがたい！！」



ん？おいおい。

さすがにちょっとうまくいきすぎではないか…？
自分の強運なのか…？
いやいや、皆に感謝しなきゃね！！

三「Aさんの番です！」

貴「よっしゃ！」

二「頼む！！！Aに借金！！」

貴「この野郎！人の不幸を願うな！！！」





その後…大富豪になったり、転職したり…。二郎が借金を返済できなかったり…一郎が保険にはいっていなかったり…と。
あっという間に時間は過ぎ、三郎君の優勝でゲームは幕を閉じた。




貴「つっ強すぎる…。」(２位)

一「手加減してくれよ三郎…」(3位)

二「くそっ…また負けた…。」(最下位)

三「ざまぁみろ低脳。」

三郎君…そうだろうとは思ってたけど頭いいな…。



貴「……うわっ！もうこんな時間！」



スマホの画面には後15分で電車を知らせる通知が。

使っていたコップをながしに置いて、
慌てて荷物をまとめる。





貴「では…お世話になりました！！」

一「駅までは俺が送っていくから、二人とはここでお別れだな。」


三「…楽しかったです！気をつけて！」

二「…じゃあな。」


どこか寂しそうな二人を抱き寄せて、めいいっぱい愛情を込めたハグをすると、しっかりと受けとめてくれた。




二人はこれから色々なことを体験して、
もっともっと大きくなるだろう。


いつでも自分に素直に。
自由に育ってね。


こっそりそんな意味もこめて。

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