隣のイケメン ページ1
「んーと、私のクラスはここかあ…」
とある教室の前に立って、私はそう呟いた。
私、優水A。
今日の目標は、目指せ!友達0人!だ。
理由は、静かに過ごしたいから。
だから、私はモブになる。
ガラッ。
教室のドアを開けて、教室の中へと足を踏み入れる。
その瞬間、皆の視線が刺さってきた。
…私がブス過ぎるからだね、うん。
「(私の席は…)」
…最悪。
私、こんなんでモブになれるかな??
隣がイケメン。
これは…
モブになれる確率5%。
「…」
私は無言で席に座る。
挨拶もしないなんて、印象悪すぎるけど、モブになるためだからあえてしない。
?「あー、よろしく?(ヤバ、可愛い…)」
「…」
やば、無視は流石に駄目だったかも…
そう思い、遅れてだが、
「よろしくお願いします」
と挨拶を返した。
あー、待って、これ詰んだかも…
慈悲に釣られるんじゃ無かったぁー!!
?「…あ、俺の名前、星野アクア」
…聞いてないよ…
てかアクアって本名かな?
本名アクアマリンとかじゃないの?
だとしたら親御さんネーミングセンス無いな
…名前教えて貰ったらこっちも名前教えるのが普通だよね……どうしよ…これも無視はしない方が…
いやいや慈悲につられちゃ駄目!
…待てよ…名字だけ教えれば…!
「優水。よろしく」
うん、これで必要最低限の挨拶は終わ___
アクア「(下の名前気になる…)」
アクア「下の名前は?」
…まさか聞いてくるとは…
あ!これなら…
「貴方が知る必要ありますか?」
果たして…この返答は正解なのか?
アクア「ある。クラスメートだし、隣同士だし、話す機会多いし、下の名前の方が距離が近くなる(早く教えてほしい…)」
…駄目だ。教えるしかないようだ。
「…下の名前はAです」
渋々だが、星野さんに下の名前を教える。
アクア「(可愛い名前)」
アクア「良い名前だな」
別に褒められても嬉しくもない。
何も感じない。
「私は教えたんですから、星野さんの本名教えて下さいよ」
アクア「バレてたか」
…やっぱり。本名じゃないんだ。
「アクアだったら、アクアマリンとかじゃないんですか?」
アクア「よく分かったな」
当たりか。
…まあ当たっても嬉しくないけど。
アクア「良かったら友達にならないか?(まあ、個人的には、それ以上の関係になりたいけど♡)」
「…は?」
いや、ここで友達になったら、私のモブ人生終わりだよ!?
「…星野さんが良ければ」
ああああああああ!!!
「(なんで私っていっつもこうなの?)」
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作者名:☆゚.*・。゚ 星野 姫 ☆゚.*・。゚ | 作成日時:2023年5月15日 15時