S.O.KISS【4】 ページ10
いつになく真面目な顔でまっすぐ見つめられる
___
潤んでキラキラとした瞳が俺の理性を全て奪いそうで胸の奥がザワザワした…
A「実習で現場きてもう一ヶ月経つけど…太輔くん初めて会った日からずっとこんな感じじゃない…」
あぁ…スタッフとして初めて逢って挨拶した日の夜にはもう無理やりキスしたっけ。(笑)
藤「A抵抗しねぇんだもん」
A「抵抗しないとかじゃなくてっ…」
ムキになる彼女___
藤「…なに?好きとか言ってほしいわけ?」
彼女が困ったように押し黙る
藤「俺たち付き合おう、とか?」
彼女の気持ちはわかっているけど
言葉がどんどん辛辣になる
藤「それは無理。…わかるだろ?」
彼女は黙って俺から視線を背けた__
俺は俺だけのものじゃないから。
藤「もしかして理解出来ない?やることやっといて何?とか思ってんの?」
ドアの方を向いたAが息を殺しながら
泣いているのはすぐにわかった
それでも俺はこうするしかないから__
たとえこれが恋だとしても、
この気持ちを伝えることは許されない___
終わり←S.O.KISS【3】
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作者名:えるみぃ | 作成日時:2014年9月7日 3時