Only One…【3】 ページ4
決して凄く凄く美人なわけではないし、スタイルが飛び抜けて良いわけでもない
むしろ仕事柄そういう人達には毎日のように会っているけど、こんな気持ちになったことはないのに…
なんだろう…
とにかく目が離せない…
A「あ…あの…大丈夫ですか?あの…」
ふと気がつくとその子の顔が目線の高さにあって、心配そうな顔で俺を見つめていた___
玉「!!あ、はい!!大丈夫!!ごめん」
どうやら俺は少しの間フリーズしてたようだった___
A「あ、よかった…それ、私のです」
玉「あ、君のなんだ!じゃあ落ちちゃったネックレスも君のだよね…?ごめん、探すから!」
そう言ってすぐに芝を手で探ってみたけど…
落ちたと思ったところを探しているけど見つからない。
玉「…あれ?ここか?…あ、こっち?」
懸命に探していると彼女はフッ…と軽い笑い声を漏らした
A「ありがとうございます、でも大丈夫ですよ?あのネックレス…そんなに気に入ってなかったので…」
彼女が立ち上がって、どこか切なく笑った
でも俺は完全に舞い上がっていて
彼女の言葉の裏側にある本当の気持ちには
全く気付いていなかった___
A「ほんと、しおりにして挟むくらいなんで(笑)」
玉「あ、そっか…ごめんね、それなら良かった!」
もう俺の中でネックレスの事は完全にどっかに飛んでいった(笑)
*
しばらく二人で芝に座って本の内容について話したりした。
でも正直俺はほとんど会話の内容が頭に入らない。
玉「あのさ…この本、読みかけ?」
突然自分でも意味のわからない言葉を彼女に放っていた。
A「いえ…何度も読み返してますけど…」
一瞬キョトンとした顔をして不思議そうな彼女
その顔が可愛くて、止まらなくなる
玉「ねぇ、この本貸して?」
A「…え?」
彼女の少し困ったような顔に気持ちを煽られながら、俺は必死に彼女との接点を持とうとしていた。
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えるみぃ | 作成日時:2014年9月7日 3時