私たち、結婚してます2【櫻井孝宏】

計画と実行 ページ37

孝「...で、後は夕飯だけ
何作ればいい？」


夕食後、孝輝の部屋に行き2人で悩む
...だって俺も作れないもん


櫻「俺も全くできないからなぁ...」


孝「今まで全部母さんに作ってもらってたの？」


櫻「Aの料理がうますぎてね...
孝輝が産まれる前から任せっきりでした...」


孝「マジかよ笑
どうしよ...何なら作れるかな」


ケータイで調べながら呟く孝輝
定番だけど簡単で俺らでも作れそうなもの...


櫻「オムライス」


孝「オムライス？
...え、どうやって作んの」


櫻「ご飯炒めて卵で包む」


孝「絶対違うと思う...」


櫻「作り方は調べるとしてさ
オムライスとサラダでいいんじゃない？」


俺の提案を聞き、すぐにレシピを調べた孝輝は
コクリと頷きよしっ！と意気込んだ


孝「来週の土曜でいい？
2人とも休みだって喜んでたよね？」


櫻「そうだね、今は仕事減らしてるし
一緒に頑張ろうな笑」


孝「...ん、お願いします」


頭をポンポン撫でると、今度は振り払わず
素直に受け入れてくれた


***


「ふぁぁ...っ、え？」


そして迎えた当日＿＿＿

俺と孝輝はAよりも早く起きて
簡単な朝ご飯を用意した

目玉焼きとパン焼いただけだけど...


「これ...」


孝「今日の家事は、俺と父さんでやるから
母さんは何もしなくていいよ」


「え、どうしたのいきなり」


櫻「孝輝が普段のお礼したいんだって

自分の息子がそう言ってくれてるんだからさ
素直に甘えてゆっくりしてなよ」


「え？え？でも...」


孝「任せて母さん！
やばくなったら父さんにどうにかしてもらうから！」


櫻「え」


孝輝の言葉が気になりつつも
とりあえず頷き、Aの頭を撫でた


櫻「好きなように過ごしていいよ
...ずっと忙しかったんだから」


この言葉に色んな意味を含めると
Aは目を見開いて嬉しそうに微笑んだ


「ふふ、ありがと笑
じゃぁお言葉に甘えて...お願いしますっ」


孝「うん！
父さん、まずは洗濯からやろう」


櫻「はーい笑」


「(大丈夫かな...ちょっと心配笑)」


俺は孝輝の指示のもと家事を開始した

さすがに洗濯はできるから孝輝を見守る
試行錯誤しながらも洗濯機のボタンを押す


櫻「その間に？」


孝「えっと......掃除！
これは俺1人でやるから父さんリビングにいて」


櫻「わかりました〜」


料理以外は手伝わなくても大丈夫そうかな...
息子の頼もしい背中を見つめフッと微笑んだ

これからもそのままで→←息子の気持ち

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