私たち、結婚してます2【櫻井孝宏】

年月を経て ページ34

「これでよしっ
後は......」


朝ご飯を用意しながら夕飯の仕込みも済ませる
バタバタしていると、目を擦りながら起きてきた


孝「おはよう母さん」


「おはよう孝輝
...ごめん、パパ起こしてきて」


孝「まだ起きてねぇの？りょーかい」


子供の成長は本当に早くて
気付けば孝輝も中学2年生...生意気になってきたの笑


「できたっと...もう起きｔ「いってぇぇぇ！！」...ふふ笑」


朝からビックリするほどの叫び声が聞こえ
テーブルにご飯を並べながら笑ってしまう


孝「起こしてきたよ」


櫻「お前なぁ......起こし方あるだろ...」


「おはよう孝宏さん笑」


顔を洗いスッキリした顔で椅子に座る孝輝と
唸りながら腰を押さえる孝宏さん...笑


櫻「おはよ...あのさぁ、次から孝輝じゃなくて
Aが起こしにきて...」


孝「母さんに行かせたら甘えるだろ
俺が行ったほうが早い」


櫻「じゃせめて蹴るなって...」


孝「...後でマッサージするから」


櫻「お、さんきゅ」


「早くご飯食べちゃって笑」


何だかんだ仲良い2人に微笑みながらも
家族全員揃って朝ご飯を食べる


今日は孝輝の学校が休みの日
私も孝宏さんも休めたからお出かけする


前よりは仕事も減らしているけれど
まだまだ現役声優として頑張ってる私たち


孝「父さんさ、このアニメの＿＿＿」


櫻「そうそうよくわかったね」


孝「父さんっぽくないよね
裏切る役なのは相変わらずだけど」


櫻「一言余計だっつの」


孝輝はアニメが大好きで
何だかんだ孝宏さんの出てるアニメは全部見てる


まだ孝宏さんに言ってないけど
将来は声優になりたいんだって


孝「母さん、新しいスパイク欲しいんだけど
...今日見てもいい？」


食器を洗っていると、孝輝が恐る恐る聞いてくる
孝宏さんにはまだ直接交渉できないみたい笑


「ふふ、パパに頼んでみる？笑」


孝「うん...お願いします」


「はいはい笑」


***


「孝宏さん入るよ？」


櫻「ん、どした？」


出かける支度をしている孝宏さんの寝室に行き
孝輝からのお願いを話した


櫻「買っていいんじゃない？もうボロボロだし...
ていうか、何で直接言わないの笑」


「怖いんじゃない？パパが笑」


櫻「えー...蹴ってくるくせに？」


「それとはまた別でしょ笑
じゃ孝輝に言っておくね」


櫻「久しぶりに...はい」


両手を広げて待ってる孝宏さん
思い切り抱きつくとギューッと抱き締めてくれる


櫻「可愛いなぁ、俺の嫁さんは笑」


「...うっさい」

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