私たち、結婚してます2【櫻井孝宏】

事務所 ページ8

あなたside

「お疲れ様でーす」


数週間後

鈴さんから連絡があり事務所に呼び出された
中には鈴さんしかおらず、コーヒーを飲んでいる


鈴「おぉきたきた！お疲れさん笑」


「何かありました？」


鈴「これ、今朝届いたで」


「あ...！」


手渡されたのは発売前のあの雑誌
表紙は海で撮った水着姿が採用されている


鈴「先見たんやけど、これ孝宏嫉妬するで？笑
それくらい可愛かった」


「ふふ、ありがとうございます笑
孝宏さんにはお楽しみって言ってあるので...まだ知らないんですよ」


鈴「そうなん？なら二冊持っていき？
あいつ、鑑賞用と保存用欲しがるだろうから笑」


「そんなにいるかな...笑」


鈴「絶対いるてｗｗ
だから指輪外してたんやな、こないだびっくりしたで？」


「こないだ...？あぁ！すみません笑」


鈴「孝宏大丈夫やった？」


「あー...うーん...まぁ、はい」


鈴「大丈夫じゃないやんｗｗ」


ケラケラと楽しそうに笑う鈴さんにつられて笑う
あ...！そういえば...！


「鈴さん！写真のこと孝宏さんに言いましたね！？」


鈴「あー...」


「ジーッ...」


鈴「...やっぱ言っちゃあかんかったか、ごめん笑」


「もーっ！孝宏さんには内緒にしてたのにぃ...」


ボスッとソファーに座り頬を膨らませると、あははと苦笑いする鈴さん


鈴「どうせ孝宏もAの写真持ってるて笑」


「え？」


鈴「隠し撮りとかってこと！多分大量に笑」


「嘘...！」


鈴「(まぁ少なくとも俺が送った照れてる写真があるからなぁ〜)」


あんなに私のこと責めたくせに〜っ！
でも確証はないもんね...今度問い詰めてやる〜...


「ってもうこんな時間！夕飯作らなきゃ...
鈴さんありがとうございました！」


鈴「おー！気を付けてな！」


私は勢いよく立ち上がると慌てて事務所を出た
孝宏さん...喜んでくれる、かな...


「発売前だけど...いいよね笑」


***


「ただいまぁ！」


櫻「おかえり、遅かったね」


「ごめんね？ちょっと事務所寄ってたの」


丁度お風呂から上がったのか髪を拭きながら出迎えてくれる
私の持っている紙袋を見つけ、コテンと首を傾げた

時々こういう可愛い行動するよね...ズルい


櫻「それ何？」


「んー？えへへ笑」


櫻「何だよ〜笑」


「後でね？笑
先にご飯作ってお風呂入らせて？」


櫻「はーい」

お楽しみの答え→←たまには

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す