マセガキ_58_【山田三郎】 ページ11
二郎がリビングを出て行き、数分が経った
トットッっと軽めの足音が聞こえ廊下の方へ顔を向けると緑と青のオッドアイの子が此方を見つめる
「ぇ…っと……何かご依頼ですか?」
『は…?』
何が何だかお互いわからず頭に?を浮かべながら顔を合しているとドドドっと大きな足音が聞こえてきた
「Aさんッッ!!!」
緑と青のオッドアイの子を軽く押しリビングに入ってきては俺の肩を掴んだ
『ぃ……一郎サン三日ぶり?』
「三日ぶり?じゃないっての!!お前…あの後左馬刻の野郎と置いていきやがって…!」
そうやってカンカンと叫びだす一郎を右から左に流し自分が呼ばれた理由を理解した
コイツ…依頼とかじゃなく、左馬刻と置いていった事に対して怒ってるだけかよ…
『それで?そこの青と緑のオッドアイの相手しなくていいのか?客だろ?』
そう言うと途中で駆け込んできた二郎や一郎が青と緑のオッドアイを見つめ、再びこっちを見た
「いや、弟だが…」
『お前らよく生きてこれたな…』
一郎により掴まれた胸ぐらを払えば緑と青のオッドアイの子が近づいて一礼した
「どうも、山田三郎です」
『一郎二郎三郎……随分わかりやすい名前だな…四郎は?』
「いねぇよ、三兄弟だ」
バシっと一郎に頭を叩かれる、痛む頭を擦りながら立ち上がり三郎の前に立つ
『二郎と同じクラスの有川Aだ』
「有川……A…あぁ、あの宝の持ち腐れ一家の最後の息子ですか」
山田家の末っ子と聞いてどんなものだと思っていたら、相当ひねくれているらしい。普通初対面で言うか?三人の中で恐らく一番頭が切れるだろう厄介な物だ
「お、おい三郎」
『能ある鷹は爪を隠す…まぁ俺の場合犬だが』
そう言いながら一郎の前に立つと一郎が少し驚いたように目を開いた
『宝の持ち腐れなんかじゃねぇよ、俺はただ役目を放棄してサボってるだけ』
「持ち前の脳を発揮しないからご家族が国家に負けた事を知っていますか?」
『勿論』
今お互いに思っているだろう
コイツは食えない奴だ
再び口を開こうとした三郎と俺の頭には拳骨が落ちた
「三郎!コイツはまだ高校生なんだぞ!?
Aも!中学生相手に何本気になってんだよ!」
『「だってコイツが…」』
「だってもクソもねぇ!」
そう始められた説教に三郎と俺はソファーの上で正座させられ1時間によりその説教は行われた
「に、兄ちゃん…もう7時だよ」
その言葉で説教は終了した
その時三郎と俺は二郎に感謝した
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屑 - すごい大好きです(/'')/更新まってます!! (2021年4月9日 22時) (レス) id: 9d80137707 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます! (2021年3月5日 22時) (レス) id: b6500f375f (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん - 頑張ってください!更新待ってます! (2021年2月27日 17時) (レス) id: c63af39f09 (このIDを非表示/違反報告)
マリー - がんばってください!!! (2021年2月14日 22時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
マリー - 更新待ってます!! (2021年2月14日 22時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカン | 作成日時:2020年10月29日 22時