【鬼滅の刃】冨岡の妹がだいぶ冨岡。

後日談 ページ50

「良いかA、このままだと留年だ」

「リュウネン」





担任の伊黒先生に職員室に呼び出された。


おかげでいろんな先生に成績表見られてる。





「うっわド派手に1ばっかだな」

「どうやったら体育以外1になるんだよ」

「むしろ国宝だな！！！」





…褒められているのだろうか。






「いや全く同じ成績したイノシシが生徒指導室連れてかれている」


「やべぇなこの代」




偏差値20くらい下がってんじゃねぇのかと。






「まずこの化学のテスト0点はなんだ」

「嘴平も全教科白紙だったな。」

「いやAは問題に線も引いているし途中式も書いてあるが間違っている。」

「お前人間だけじゃなくて問題にも嫌われてんのかよ」






逆にそこまでやって間違ってるって問題が悪いんじゃないの。



眉間にシワを寄せて成績表を見ていると静かにドアが開いた。








「A、昼食を持ってきた。」

「おぼんで持ってくんなァ食堂で食えよォ」




お兄ちゃんが丼を乗せたおぼんを持っていた。


ホカホカしてる、お腹すいた。









「叱られてばかりで疲れただろう。」

「お前の妹の頭が悪いからだが？？」




2年生になれないのかな私…、学期末テスト頑張らなきゃ。






「まずは追試、その後学期末対策だ」

「ふぁい」

「カツ丼を食うな。」





「取り調べか？？」






カツ丼っていうチョイスが悪いだろ、と言われた。


伊黒先生圧すごいなあ(他人事)







「冨岡！Aを叱らねば！！」




「…まだ1年生だ。」

「優しさが仇となるかもしれんぞ！！」






どうでも良いから赤点の私と伊之助の呼び出しを放送でするのやめてほしい。


職員室前で時透に憐憫の目で見られたし。









「…どこを間違えた。」

「全部…」





化学のテストを見ながら少し沈黙が流れた。








「何度説明しても理解しないのは何なのかね」









「問1は…この間のあれをあの様にするんだ、そうしたらこれがそれになる。」

「派手に全部代名詞なの笑う」









「あ、2Ag2Oか。」

「？？？」







そういう事ね、と解き直しプリントに書き込んだ。






「俺は頭痛がして来るんだが？」


「冨岡って人種は共通言語俺らと違うの？？」





横に腰掛けたお兄ちゃんが問題を説明(もどき)してくれた。




「これはあれだ」

「あれかぁ」







　






「…留年回避する方法が見つかって良かったな伊黒」


「話しかけるな頭が痛い」








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(仲良さそうな背中だな！！)


(カツ丼を食べるか勉強するかどっちかにしろォ)


(俺は双方嫌いだがね)


(嘘つけよ)

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