32話 ページ32
「この程度か？話に聞いたほどじゃねェなァ！！」
「叫ばないで…」
「ボソボソ喋んなァ」
私、不死川さんに何かした？って不思議に思うくらい目の敵にされてる。
「俺の稽古は失神して反吐吐き散らすまでは休みはねェ」
「しんど」
「しんどそうに言えクソ腹立つァ…」
ピキピキ青筋を立ててその目線で私は死ぬのではないかという状態で飛びかかってきた。
「そういえば…里で玄弥と喋ったんだ」
そろそろ此処に来るかな。
善逸も合格もらえそうだったし、伊之助は見えないけど先にいるのかな。運動神経良いし。
「稽古中に世間話みてェにあいつの話をすんじゃねェ…！」
「ごめんなさい」
今日一番のスピードで攻撃してきたので、ギリギリで防いだ。
避けるべきだったんだろうけど、そこまで反応できなかった。
「それで玄弥が元気かって聞いてきた、あの時は元気だったの、ですか？」
「殺す…」
今は元気なのだろうか、
すごく不機嫌そう。(元凶)
「玄弥って、ブヘァッッッッ」
グーパンで吹っ飛ばされて襖突き抜けて窓から虚無感すごいお庭に転がった。
え、待って吹っ飛びすぎじゃん私。
「イヤァ”ァァアア！Aちゃんが飛んできたぁ“！！」
「善逸…う”、」
この間ぶり、と会釈をしたらなぜかすごい足音で不死川さんがやってきて私を持ち上げてまたぶん投げられた。
「ちょっと！女の子になにしてんですか！！Aゃん大丈夫！？血も出てるし…」
「ベラベラベラベラと…早く立てよォ、顔潰されたくなきゃ反撃しろォ」
「……」←今世紀最大の困惑
木刀投げ捨てて急にパンチとぶん投げ喰らったけどそういう稽古だったか。
「なんとか言ったらどうだィ」
「やめて！Aちゃんは一気に話が展開するとフリーズするんです！！会話に慣れてないの！！」
何故か泣きながら私の肩に抱きついて庇う善逸。
鼻水すごい…
「………あァ」
「納得すんのね！！」
Aちゃんのコミュ障公認でよかった、涙する善逸の横で私もパンパンとズボンの埃を払って立ち上がった。
木刀を握ってた手を握りしめて背を向けた不死川さんの横に周りその頬をぶん殴った。
「…あ”ァ”！？」
「何してんのAちゃん！！」
「…反撃」
_
_
(良い度胸じゃねェかィ…)
(………)
(前途多難すぎる)
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柊蓮(プロフ) - 毎年、誕生日に読んで号泣してます…大好きです。この作品も、同じ作者様の作品も。ついに夢主ちゃんとおんなじ16歳になりました…来年もまた読みに来ますっ素敵な作品を本当にありがとうございます。 (2月9日 1時) (
レス) @page50 id: 4d2be51c25 (このIDを非表示/違反報告)
芽依 - ボロ泣きです、、最高です、後日談までもう泣けてくるんですが、、すれ違う兄妹の書き方が神ってますね、素敵な作品を読ませていただきありがとうございました、、！ (1月30日 10時) (レス) @page50 id: e9435a06b7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 涙止まりませんでした､､､出会えて良かったです､､､ (11月24日 13時) (レス) @page50 id: 477ea6ec3d (このIDを非表示/違反報告)
ピンス - 流石に泣きました。後日談も最高です。神作品ありがとうございます… (11月10日 23時) (レス) @page50 id: 18a9383861 (このIDを非表示/違反報告)
てんごく(プロフ) - めっちゃ泣きました。凄い良いお話です (10月5日 18時) (レス) @page50 id: e622d65d6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年7月26日 20時
