31話 ページ31
「伊黒さん…」
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「伊黒さんが、心配って」
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甘露寺さんへ
伊黒さんがついに素直になりました.
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「伊黒さんが私を心配…?」
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「ねぇ聞いて善逸。私、伊黒さんに心配されてる。」
「あぁうん幻覚だよそれ」
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「伊黒さんが、私を、心配してる。」
「やかましい。」
誰かに言いたくてしょうがない。
あの場にいた人たち(磔)に証人になって欲しいけど伊黒さんの圧には勝てない人と失神してる人で証人いない。
「……え。伊黒さんめっちゃ私のこと好きじゃん、あだッッッ」
「すまない身体が正直に動きすぎた」
木刀で横殴りされたことある?
しかも手が滑ったじゃなくて素直な反応の方で。
「無駄口が叩ける余裕があって何よりだ。その状態で水柱邸へ行ったらどうだ」
「…やだよ」
なんか炭治郎巻き込んじゃったし、ごめんって感じ。
「お前と話すことはない(全力の声真似)って言われたし」
「似せなくても似てるからやめろ刺したくなる」
「冨岡ってだけで柱に命狙われるの無理」
パワーワードかよ冨岡って。
胡蝶さんにも笑顔でイライラしますって言われながら治療されたことある、顔が似てるってだけで。
「大丈夫だよ、時間が解決する」
「案外サッパリしているな」
「伊黒さんと違って、あ、ごめんなさい木刀下げて」
ネチネチ系ではないかもしれない、と言おうと思ったけど、何年も前のこと蒸し返す私はサッパリしてるとは言えないかも。
最終選別のこと、ずっと根に持ってる私って相当狭量…。
「…死ねば解決する」
「サッパリしすぎだ。馬鹿なのか?馬鹿だったな。」
ここまで言われたら自分は馬鹿なのかもしれないって思うよね。
「でも実際、死んだ姉さんと友達に縋ってる人だから。」
蔦子姉さんと錆兎には一生敵いそうにない。
「……っていうか私太刀筋矯正済んだし、先行きますね」
「えぇ”Aちゃん俺を置いて行くの!?ねぇ!!そんなのアリ!?」
失神していたはずの善逸がバッと目を覚ました。
言ってなかったけど私と伊黒さんは気を失って倒れてる隊士に囲まれながら喋ってた、神経やばいよねって。
「あ、善逸…狸寝入りは済んだんだ」
「良い度胸だな。」
「いっそ殺して!!」
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(またねー、伊黒さん)
(拾い食いはするな)
(しないよ)
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柊蓮(プロフ) - 毎年、誕生日に読んで号泣してます…大好きです。この作品も、同じ作者様の作品も。ついに夢主ちゃんとおんなじ16歳になりました…来年もまた読みに来ますっ素敵な作品を本当にありがとうございます。 (2月9日 1時) (レス) @page50 id: 4d2be51c25 (このIDを非表示/違反報告)
芽依 - ボロ泣きです、、最高です、後日談までもう泣けてくるんですが、、すれ違う兄妹の書き方が神ってますね、素敵な作品を読ませていただきありがとうございました、、! (1月30日 10時) (レス) @page50 id: e9435a06b7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 涙止まりませんでした、、、出会えて良かったです、、、 (11月24日 13時) (レス) @page50 id: 477ea6ec3d (このIDを非表示/違反報告)
ピンス - 流石に泣きました。後日談も最高です。神作品ありがとうございます… (11月10日 23時) (レス) @page50 id: 18a9383861 (このIDを非表示/違反報告)
てんごく(プロフ) - めっちゃ泣きました。凄い良いお話です (10月5日 18時) (レス) @page50 id: e622d65d6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だむい | 作成日時:2020年7月26日 20時