5話 ページ5
ガタガタ
「柱を行かせなくてはならないようだ」
ガタガタガタガタ
「義勇、しのぶ、A。」
「御意」
ガタガタガタガタガタガタ
「ところで、さっきからうるさいんですが。」
「ごめんねさっきから恐怖で震えが止まらないの」
無音で涙だけ流れ続けた涙を拭って義勇の腕に捕まって起き上がった。
お館様直々に言われたら行くよ、行くけどさぁ
「うっ…うぅ…無理…」
十二鬼月らしいよ、私たちがこれから向かう山に出たの。
天元とか杏寿郎が会いたがってたしそっち連れて行けば良いじゃん…ッ
_
「義勇ぅ…義勇ぅぅ…」
「あら冨岡さん、コアラを連れて出陣ですか?」
義勇の背中に巻きついていると、しのぶがクスクス笑っていた。
「しのぶぅ…私が死にそうになったら看取ってね」
「是が非でも治療してあげますよ」
感謝すべきなの、どうなのこれ。
「私を置いて行かないでおくれ義勇…」
「重い。」
「ごめんなさいねぇ!!」
鼻が潰れるほど背中に顔面を押し付けてボロボロ泣いた。怖すぎて。
するとピタリと動きが止まったので、チラッと地面を見れば隊士の死体が沢山転がっていた。
「ヒッッ…」
こんなに隊士がやられるの?そんなことある?
一瞬息止まったわ。
「この辺に生存者はいないようですね。」
「嘘ぉ…、微塵も戦った痕跡ないのにこんな死ぬもんなの?」
「確かに…、操られていたと見るのが妥当でしょうか」
糸のようなものを掬い上げてしのぶは言った。なんでそんな冷静なのなんでそんな普通でいられるの。
「知らせでは新人の癸の隊士も数名入山したようですが…、もう死んでるかもしれませんね。」
「どうしてそういう事言うのよ、やめておくれよ…」
__
これ死ぬやつじゃん。本格的に死ぬやつじゃん。
__
「ではこの辺で三方向に散りましょう」
「嘘でしょ私を一人にするの!?」
「あぁ、そうだな。」
「義勇なんて嫌いだよ…」
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人間 - 鬼滅の刃の夢小説はあまり見ないんですけど号泣するほど良かったです。めちゃくちゃ泣いたし笑いました。良い作品をありがとうございました。 (5時間前) (レス) @page50 id: ccbbdf314a (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*(プロフ) - 家の布団にうずくまってボロボロ泣きました。おまけで声出して笑いましたありがとうございます。 (5月5日 20時) (レス) @page50 id: 33ffb4296a (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - とっっても感動しました(;_;)めっちゃ泣きました。ハッピーエンドでほんとに良かったですぅぅぅぅぅぅ՞߹ - ߹՞こんな神作品をありがとうございます! (2月7日 15時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
バター - 死んじゃったからBADENDだと思ったけど大切な人守って転生させてHappyENDなの好き🥹💗💗 (11月4日 17時) (レス) @page50 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
錫也(プロフ) - 死んだ=バッドエンドとか悲しい展開のお話じゃなくて、家族愛で友人愛で大切なものを守ろうとして戦う姿かっこよすぎて泣きながら小説読んでましたぁ……まだ止まりそうにもないですありがとうございます…… (8月25日 9時) (レス) @page50 id: 046abef528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だむい | 作成日時:2020年5月16日 0時