19話 ページ19
「冷たいんだよ…無一郎はさぁ」
あれから数日、隠に頼んで無一郎には刀を直しに行かせた。
「知らねェよ」
「そう言いつつおはぎ奢ってくれる実弥好きだよ私さぁ」
「そーかィ、食って元気出せェ」
一方私は実弥とおはぎを食べている。
思い出し泣きしながら。
「私も実弥みたいに強かったらなぁ…」
「……弱かねェだろォ」
すっっごい間があるけど絞り出したフォローかな？？
そもそも実弥が私を擁護してくれるなんて感動でおはぎしょっぱくなりそう。
「今日実弥優しいね…頭打ったの？何かの薬の副作用？」
「息の根止めてやろうかィ」
「やだ…」
スン、と小さくなっておはぎをパクッと口に入れた。
「最近合同任務ないし…そろそろ死に時なのかなぁ…」
無一郎以降単独任務なんだけどそれどういう事？毎回死にかけてるけどそろそろ本番っていう事？
「その割にお前ェは昔っから怪我が少ねェな」
実弥が多すぎるんだよ。体質上仕方ないと言えど血だらけで帰って来られるの嫌だよ私。
「まぁ、鬼と口論してる間に陽の出になったりする」
「なんで馬鹿は馬鹿を引き寄せるんだよォ」
私も実弥みたいに強かったらかっこよく鬼を斬って、人に感謝されて、弟にもただ平和に笑って過ごしてもらえただろうかと、
「だって怖いんだもん…命乞いくらいするでしょ」
柱のみんなと肩を並べられたのかなって。
「まず顔からして怖いんだよ鬼…しかも歩き方、ヒタヒタヒタヒタ…うわぁぁぁやだ今晩も任務だぁぁぁぁぁぁ」
そう頭を抱えれば、実弥は何を言うわけでもなく私の頭をバフバフ撫でた。
というか叩いている。
「まァ、元気出せェ」
「実弥ぃ…結婚しよ…」
「要らねェよ」
「だよねぇぇぇぇ」
私もこんな自分嫌だよ、と顔を腕に顔を埋めた。辛い。
「美味しいねおはぎ…買って帰ろう…」
「伊黒への賄賂かィ？」
「違うけど良いアイディアだねそれ」
任務に同行してもらう為のって。
はいはい冗談です、ちゃんと行きますよ。
「弟に。実弥も玄弥に買って行けば？」
「俺に弟はいねェ」
「はいはい」
_
おはぎ二つ、持ち帰りで。
_
「帰ったらまだ食うのかよォ…」
「違うよ、二人いるの。弟」
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*柑橘類*(プロフ) - 家の布団にうずくまってボロボロ泣きました。おまけで声出して笑いましたありがとうございます。 (5月5日 20時) (
レス) @page50 id: 33ffb4296a (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - とっっても感動しました(;_;)めっちゃ泣きました。ハッピーエンドでほんとに良かったですぅぅぅぅぅぅ՞߹ - ߹՞こんな神作品をありがとうございます！ (2月7日 15時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
バター - 死んじゃったからBADENDだと思ったけど大切な人守って転生させてHappyENDなの好き🥹💗💗 (11月4日 17時) (レス) @page50 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
錫也(プロフ) - 死んだ＝バッドエンドとか悲しい展開のお話じゃなくて、家族愛で友人愛で大切なものを守ろうとして戦う姿かっこよすぎて泣きながら小説読んでましたぁ……まだ止まりそうにもないですありがとうございます…… (8月25日 9時) (レス) @page50 id: 046abef528 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - 大体無惨戦で死んじゃう子はバッドエンドになるけどちゃんとハッピーエンドだったし泣きながらギャグに大爆笑するというカオスなことになりました！（ 素敵な作品をありがとうございました！！ (7月18日 22時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年5月16日 0時
