【鬼滅の刃】むしろ清々しい。

13話 ページ13

「煉獄さんが殉職したようです。」





その話を聞いたのは、任務帰り。



蝶屋敷でだ。









「そっか」




昨日一緒に戦った人が今日死んでいる仕事だけど、毎日それの繰り返しだけど、慣れるものではない。









「まぁ、明日も普通に任務があるんだけどね。」





仲間が死んでも任務はやってくるし鬼は活動を止めないし。



仲間の死を悼む時間は無いんだけど。









「ありがとうしのぶ、それじゃあ私子細報告行ってくるね」



「はい、お気をつけて」








しのぶに手を振って外へ出ると、まだ慣れない黄色い頭が私の袖を引いた。






「姉ちゃん、」


「任務お疲れ様」





杏寿郎と一緒だったんだよね、とその頭を撫でた。









「煉獄さんがこれ、姉ちゃんにって。帰ってきたタイミング同じで良かった」



「……律儀だねぇ、杏寿郎は」





梱包された四角い箱を受け取って、プハっと吹き出した。


私の任務が長引いたら腐っちゃうじゃんよ。









「…そういえばさぁ」


「なに？」





「私師範に柱になった報告してないわぁ…」


「嘘でしょ何年柱やってんの！？」







生きてるうちに手紙書かなくちゃなぁ、と思うけど休みないんだよなぁ。




文通してる小芭内と蜜璃余裕ありすぎかって。









「まぁ俺の手紙も返事くれなかったしね！！」


「ほんっっとごめん」





「ビックリだわ、鳴柱とか我妻様とか呼ばれてて！」


「いやそれは姉ちゃんもビックリ」






柱に任命された時5回は聞き直した。


お館様に限ってタチの悪い冗談では無いだろうなって葛藤してた。









「とにかくありがとう、美味しく戴くわ」









_






杏寿郎イチオシなら美味しいに決まってる。









_







「ふふっ…量多いなぁ」


「お、派手に美味そうなもん食ってんなー」


「杏寿郎からお土産。」









「そのシュウマイくれよ」


「輩にやる駅弁はないんだよ」


「クソムカつくわ寄越せ！！」

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