29話 ページ29
「わらび餅美味しいよ、食べる？」
「いいの？」
「うん、はいどうぞ」
わらび餅の乗ったスプーンをAに差し出す時透。
一番奇異なのは本人たちよりほっこりしてる不死川。
「口元緩んでるぞー」
「緩んでねェよ」
よくおはぎ食いながら微笑ましくあれ見てられるな、俺胃もたれ始まってきたんだけど。
「私のもどうぞ！」
「ありがとう」
満足気に微笑んでそれを口にする時透に甘露寺もほっこり。
「は、恥ずかしいね…！」
美味しいけどっ、と口をキュッと噤むA、わざわざ言わなくても十分伝わる顔色してるから安心しろ。
「俺は嬉しいけどね」
割増で美味しく感じた、そう笑う時透にAも恥ずかしそうに笑った。
「…ごめん、ちょっと席外すね」
「あ、うん」
待ってるね、と笑ってAはあんみつを食べたりお品書きを見たりしていた。
近づいてくる時透
「はぁぁぁ……」
「何地味にに大人ゾーンに来てるんだよ戻れお子様」
「これ以上直視してたら気を失いそう…」
「Aは閃光弾じゃねーぞ」
ダメだ、と座敷に手をついてため息を吐く時透。
「っつーか気付かれてたのかよォ」
「自分たちが思ってる以上に目立つ事を自覚した方が良いと思いますよ」
まぁ身長を始めに髪色やら主張激しい羽織だったり傷だらけだったり蛇巻いてたりな。
「ねぇ宇髄さん」
「どうした」
「僕今日死ぬの？幸せすぎて本当失神寸前なんだよね。」
「思ったより派手に葛藤してんだな。」
あんみつ美味しい…と項垂れる時透、良かったな。
「無一郎君はあんみつが好きなのねー！」
「いや仮に宇髄さんにあーんされても泥水と大差ないと思いますが」
「お前張り付けにされてぇのか」
まさか。とあんみつを思い出して口角を上げる時透、俺こんな幸せそうな人間見たことないんだけど。
「幸せなやつだな。」
「つーかよォ時透」
「はい」
崩れ落ちる体制の時透を横目にお茶を飲む不死川。
こんな弱そうな霞柱見たことねぇよな。
「あいつ、男に声かけられてるぞォ」
「嘘ッ」
「殺すぞ」
「なんで甘露寺と伊黒が立ち上がってんだよ座れお前ら」
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べにてゃ - ｽｩｰ好きです🫶 (4月29日 14時) (
レス) @page50 id: 3804c55305 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - ほんとに情緒不安定っす…。泣きました、めっちゃよかった。こんな素敵な作品作ってくれてありがとうございます！ (2月28日 18時) (レス) id: d48b66107c (このIDを非表示/違反報告)
めんぼー(プロフ) - もうガチ好き。愛してるレベルで好き。神か？これは神なのか？ (11月18日 23時) (レス) @page50 id: a4d4cab34b (このIDを非表示/違反報告)
りず - ほんとすきこのしょうせつ。にやにやしすぎたわ…！もう最高！前世のの話してるシーンとかとくに！ (11月18日 22時) (レス) @page50 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - ギャグ要素もありながらキュンキュンするし感動するし感情の起伏が激しすぎて肝臓がやられちゃいました(？) 完結おめでとうございます、そして素敵な作品をありがとうございました！ (7月18日 20時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年4月22日 23時
