40話 ページ40
「猪は心臓をひと突き、黄色い頭は煉瓦に潰されたから死ぬまで放置、」
「………」
「柱も弱かったなぁ、威勢が良いだけで。毒にやられて心臓も止っちまった。」
その言葉が、私の中で大きく反響した。
呼吸音がしない、肩が全く動いていない。
「…A、」
横の炭治郎から
「A…、A、」
瓦礫の下敷きの善逸から
「A“…」
屋根の上の伊之助から
声がした。
「善逸、伊之助！動かないで、絶対動かないで、死なないことだけに集中して、絶対死なないで」
すぐにしのぶさんの所に連れて行こう。
私は最速で伊之助の元へ向かい頸を回収した。
「炭治郎も動けるならこの首持っといて。私はこの男を斬る」
「ほんと気に入らねぇなぁ…簡単に言ってくれるよなぁ、一人でどうする気だよ」
「さっきだって私に斬られてたじゃん」
油断してたとか言い訳受け付けないから、一回は一回だから。と刀を抜いた。
「お前の攻撃は確かに早いけど単調だよなぁ、二度目は食らわねぇよ」
筋肉も少ないし力も強くない、
兄様のような強い攻撃はできないだろって、
「確かにお前は強いけどそれだけだよなぁ、」
「口が減らないね。」
ずっと喋ってるなこいつ喧しいわ。
「っていうかさ、1回目と2回目が同じわけなく無い？」
「あぁ？」
「音の呼吸 伍ノ型 鳴弦奏々」
刀を振って回して近づいた。
ぶっちゃけ強行突破で間合いを詰める為に使ってる。
「その攻撃はさっきも見たんだよなぁ、お前は兄の真似ばっかしてるから殺すのが簡単そうだなぁ」
「兄様を倒せたから天狗になってんの？」
そんな単純な理由で勝機握られたら堪らないんだけど。
「私が、
_
「まずは冷静に__」
「捨て身はすんなァ__」
「水の呼吸はだな__」
「次できなかったら刺す__」
「うむ！刀と攻撃の向きを完全に合わせ__」
「こう来たら、グイッと体を反って〜__」
「まず相手をよく観察してください__」
「間合いを詰めたら次は__」
__
「さすがは俺の妹だ！お前なら絶対出来るって思ってたぜ！」
_
「あんたの頸くらい、簡単に斬れるから。」
こんな風にね。
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霞(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます！！！😭😭😭 (8月8日 22時) (
レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く！！！！ (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか？間違ってたらごめんなさい！ (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました！また違う作品で！ (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年4月7日 22時
