17話 ページ17
煉獄さんが来てくれて、もう凄く仕事張り切っちゃって私の手刀が大暴れした。
「A、寝不足かい？」
「いえ…、別に」
私の手刀と反してここ1週間眠っていない私はちょっと限界を感じていた。
「今日も予約が詰まってるよ。全部上流階級の旦那だよ、上手くやんな」
任務終わったらこのおばさん一回殴ろ。
「A、手紙が届いてるわよ」
私がそう胸に決心していると、背後からお姉さんに手紙を渡された。
「恋文ぃ〜？」
「どうでしょう」
いつも兄から激励の手紙を貰うのだが、今回のは封筒も字体も見覚えがなく首を傾げた。
【無事か。】
「いや誰だよ」
名前を書けよ名前を
【追伸
Aさんの身を案じて宇髄さんと甘露寺さんが失神して蝶屋敷に搬送されて来たので手紙でもなんでも送ってください。 胡蝶しのぶ】
最初の一枚目が冨岡さん…かな。
冨岡義勇様、無事です。宇髄A。
胡蝶しのぶ様、無事です。宇髄A。
甘露寺蜜璃様、無事です。宇髄A。
宇髄天元様、無事です。宇髄A。
その場にあった筆で走り書きして鎹鴉に手紙を預けた。
「雑過ギネェ？」
「良いの。」
私は自室に戻ろうとするとおばさんに手首を掴まれた。
「A、お前にとんでもなく金を積んできた男が来たってよ！夕暮れから明け方までお前を買うって」
「え、予約してたお客は？」
「あんな奴らの比じゃないくらい金を出して来たんだよ！」
「つまり、その人の相手をすれば良いんですね」
手刀の出番ですね。
まぁ、数名入れ替えだった1日を一人の相手だけで済むのは楽だ。
気絶させるのは楽だがその後の偽装工作が大変のなんの。
「その隈今すぐ消して来なッッ」
じゃあ寝かせてよ。と背を向けたおばさんに舌を出した。
隈の消し方なんぞ知らないので自室に戻ってぼーっと旦那様がやってくるのを待った。
朝、禿や先輩が化粧をしてくれるので極力それを崩さないようにしている。
「ようこそおいでくんなまぁぁぁ“ぁぁああ”」
開いた襖から旦那様の姿を見た瞬間私は背を向けて転がった。
「様になってるな」
「私を笑いに来たんですか、なんですかその目は」
「憐んでいる。」
「貴方でしたか…伊黒さん…」
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霞(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます！！！😭😭😭 (8月8日 22時) (
レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く！！！！ (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか？間違ってたらごめんなさい！ (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました！また違う作品で！ (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年4月7日 22時
