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16話 ページ16

「美味い!!」


「ね」





美味しい。とお味噌汁を飲んでいると、煉獄さんは不思議そうに私を見た。






「痩せたか?」


「うーん…食事量は減ったかも」




潜入する人が甘露寺さんじゃ無くてよかった。



食事をする時間がほとんど無いから彼女だったら本格的に危なかった。








「ここに来る前に蝶屋敷に寄ってな」



「はぁ」






「少年たちが君を心配していたぞ、あの調子だと近いうちに花街へ来そうだな!」



Aも、同期が心配だっただろう。と私の気持ちを汲んで、代わりに態々様子を見に行ってくれたんだ。









「煉獄さんが来てくれて十分です、会いたかったよ煉獄さぁん…」




兄様も忙しくなったのか全然来てくれないし、おじさんばっか相手して可笑しくなりそうだったし、







「夕餉の海老の天ぷら見たとき私泣いちゃって…」



だって煉獄さんに似てるんだもん配色が。









「とにかく、会えて良かったです。明日からまた頑張れる…」





若いけど、とにかく今話題で名を轟かせているから私が喰われる事はないだろうけど…。


鬼がここらに住み着いている人間なら、態々遊郭を住みづらい場所にはしないだろう。








それにしても鬼は客側か、接待側か…。



あぁ、鬼殺隊らしい思考が戻ってきた。









「俺もAの姿を見れて嬉しい!」



煉獄さんのおかげだ。







「…あと、そのおじさんどうするんですか?」



泡吹いてるし。と顔を覗く。








「階段から転げ落ちて来たと俺が店の人に引き渡しておこう!」



「助かります。」





なんだか気が抜けて、いつもみたいに猫背になって、足を放り出して食事をした。








「んふふっ、美味しい金ぷら」



久々の食事も相まって、いや、煉獄さんと食べてるからかな。







ちょっと笑みが溢れちゃうくらい、美味しく感じた。








「…………」



「どうかしました?」




「いや、なんでもない!このカボチャも食べるか?」


「食べるーっ」







____





__







(よもやよもや…)



(化けたなぁ…)

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(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます!!!😭😭😭 (8月8日 22時) (レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く!!!! (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか?間違ってたらごめんなさい! (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました!また違う作品で! (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月7日 22時

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