6話 ページ6
胡蝶さんのその声に、勢い良く頭を上げた。
「ちょっと肩がが切れただけだけど、治療してもらえってうるさいので」
さぞ鬱陶しそうに隊服を脱いで肩を出す無一郎君。
間違いない、無一郎君だ。
「どうかしたの?」
「い、いえ…」
恋柱様に声をかけられてハッとする。
すごく、綺麗に筋肉がついている無一郎君に惚けてしまう自分が恥ずかしい。
「何か用?」
「いっ、いえ」
今度は無一郎君に声をかけられて、ブンブン首を横に振った。
「そう。」
淡々と治療される無一郎君は、私を知らない。
「深い傷ではないですが、酷使はしないようにしてくださいね」
「ありがとうございます。」
「無一郎くん!どこかおすすめの甘味処知ってるかしら?」
女の子は甘いものよね、甘いもの好き?と聞いてくる恋柱さん。
「さぁ…食べないので」
「おはぎとかおまんじゅうも?」
「食べないです、失礼します」
「お大事に!」
食べない…か。
仕方ないと思わなくちゃいけないのにやっぱり寂しいなぁ…
「伊黒さんに聞いてみましょう!あ、今更だけど私、甘露寺蜜璃っていうの。あなたのお名前を聞いても良いかしら?」
「勿忘Aです」
「Aちゃん…!可愛い名前ね」
何故だかトキメいているあたり、さすがは恋柱と言うべきか。
「Aさんは、時透君とお知り合いですか?」
年齢も近いようですし。と胡蝶さんに言われて、なんだか喉元が苦しくなった。
「同期です」
「まぁ…」
「彼は覚えてないと思いますけどね」
「体質上記憶の管理が難しいとは聞いていますが…」
っていうか、無一郎君凄すぎる…、もう柱になっているなんて。
後藤さんが言ってた最近入った超怖い柱って無一郎君の事だったんだ。
「同期!凄いわね、Aちゃんも乙なんでしょう、優秀なのね!」
後藤さんに続いて、柱にこうも褒められるとかなり嬉しい。
その後も、甘露寺さんと胡蝶さんは側で色々な事を教えてくれた。
主には今の柱のみんなについて。
話を聞いていると、とても優しくて温かい人たちみたい。
「私、Aちゃんと一緒に戦いたいわ!」
「まずは怪我を治すところからですね」
「あはは、頑張りますね」
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ジャンとアニの守り隊 - 久しぶりに鬼滅夢小説見たら面白くて宿題やらずに読んでしまった泣…神作品✨ (2月27日 23時) (レス) @page46 id: 3aa9af30d4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 天才作者様だ (6月15日 17時) (レス) @page30 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 深夜に見つけて読了したのがAM3:21!運命をかんじました!!そして苦しくて涙が出過ぎてただ今枯れてます😭めちゃめちゃ感動です…素敵な物語から幸せを頂きました!ご馳走様!ありがとうございました〜!! (5月16日 3時) (レス) @page46 id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
8190506(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました…!一晩で書き上げてしまったと聞いて本当に驚きました…。でもそれを感じさせないほど素敵な作品でした…! (2022年4月2日 22時) (レス) @page46 id: 5a5b1fad70 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki0708(プロフ) - しっかり泣きました!最高です (2021年10月16日 19時) (レス) @page46 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だむい | 作成日時:2020年3月31日 8時