【ヒロアカ】かっちゃんを振り向かせる方法

79話 ページ32

みんなが帰ってから






「最近帰り遅くて悪りーな」


「いいよ別に」







かっちゃんはソファに座るなり、こっちへ来いと手で合図して来た。







「どうした」



みんなに出したお茶のコップを下げるのを中断して、かっちゃんの元へ駆け寄った。






「うわぁぁぁ何！？」



急に抱きつかれて私は困惑。







「テメェがこうしてーかと思っただけだ」



安定のツンデレ旦那。



可愛らしい…こんな筋肉モリモリのくせに。







「うん、こうしたかった」



私も抱きつき返した。







「かっちゃん」




「んだよ」







「おかえりなさい」






ずっと言えてなかったな…と




かっちゃんの肩に顔を埋めながらモゾモゾ言った。








「むっ」




頰を引っ張られて、息がかかりそうな距離でかっちゃんと見つめ合う。







「…そういうのは顔見て言えよ」




「おーかーえーりー」





少し顔を離しながら、大きな声で言った。








「お前照れ隠し下手だよな」




お見通しかよ。







「何よ！照れない！」



「顔真っ赤じゃねーか。今更この距離で驚いてんじゃねーよ」



「驚いてないってば！」




腹立つわー、とかっちゃんの頰をグリグリすると、鼻をつままれた。





「ごへんははい(ごめんなさい)…」



「よし。」






鼻を解放された瞬間、







かっちゃんの頰に唇を触れさせた。





「…………あ"！？」



「ひぃ！ごめん！！」






割とキレ気味の声を出されて体震えたわ。

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