【名探偵コナン】小学時代の旧友がイケメンになっててシフト被ってる。

48話 ページ48

「ねえ、」



「はぁ……なんだ」










邪魔しようってわけじゃないけど、正直焦ってて。



喉乾くし、手の汗がすごいし。








「…ため息、でっか。」


「心当たりがあるなら解決してくれないか。」








今も、平気そうに話す声が震えてる。



横の彼を見る瞳が震える。









「すごいね、手際良いね。」



話すことがなくなって、消火栓の隙間から爆弾というものを覗いた。







「…れい、くん…頭、よかったし」



　
慣れない呼び方。









「すごくないよ。」



少し幼く見える隣人。









「すごくなんかないさ」


「………」










「今も手が震える。焦ってる。これが爆発したら何人もの人が死ぬのに…、」





きっと私なら息が詰まって、何もできない。


いつもそう、巻き込まれ体質でも耐性がつくかと言われたら、微妙。








「それなのに僕は横に君がいて良かったと思ってる。」


「……」





予想だにしない言葉に目が見開かれていくのを他人のように感じた。








「大丈夫さ、死なせやしない」


「…うん」









この人が爆弾を解体できるように至った経緯はいつか聞こう。




ポアロがない間は何をしているのかとか、そういうのを聞くのはこれが終わってからでも十分だろうって。






　






「今度は(・・・)、守るから」











_









きゅって、胸の上に乗るシャツを握りしめた。









_








_








_










_ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ







「え？えぇ待って言ったそばからなにこれ！」





え，なにこれさっき私が寄りかかってたフェンス飛んだよ？







「銃撃だ、察知される動くな！！」


「守るんでしょ！シールドとか、なんかっ、張れないわけ！？」


「僕はゲームのキャラか？そもそもまだ死んでないんだから有言実行してるだろ！」


「死んでないから！？！？」







なにその基準泣くよ？


攻撃されてるんだったら私がここで号泣したら狙われるんじゃない？え？









「銃撃が一ヶ所に狙いが定まった、移動するぞ」


「ど、どこに！？」





なに？動いたら狙われるんじゃないの？







「腕を引かれるか担がれるか選べ」

「腕引き」

「判断早くて最高だな」






_







_






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(どっかに私の片腕落ちてない？)


(大丈夫ついてるよ。ていうかなんでA姉ちゃんが？)

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