【名探偵コナン】小学時代の旧友がイケメンになっててシフト被ってる。

39話 ページ39

数日後の事だった。


運転中の私は後ろで騒ぐ子供たちの声に口角を上げていた。








「遊園地に行けばきっと元気になるぜ！」

「歩美とお魚さん見よー！」

「題して、Aさん気晴らし作戦です！」





「とか言って、あなた達が行きたいだけじゃないの？」

「灰原さんそれはタブーです」






「あははっ、誘ってくれて嬉しいよ」





どうせ私は連休で暇だし。

シフト代わってくださいって当日に言ってくる男もいないし。







ぼけーっとしてるところにやってきて、出かけようと私を家から引き摺り出した少年探偵団。






「お前らなぁ、はしゃぎすぎだろ…」





っていうか家バレしてるのやばくない？従業員と顧客としての関係としては平気なのそれ？



私の家フリー素材なの？？








「なんですかコナン君、その乗り気の無い顔。Aさんに元気になって欲しいと思わないんですか！？」

「人の心あるか？」

「コナン君ひどーい」

「最低ね。」






「思う思います思ってます。」





少年探偵団の団結すごくない？

なんかバッシングする時の団結力並みじゃないね？？





語彙力S級のコナン君が懸命に首を上下に振ってるよ、っていうか無理に言わせてごめんね。







「んー、観覧車乗ったら元気出るかも」



早く乗りたいな、とハンドルに置く指を弾けさせれば子供達も顔をパッと明るくさせた。







「ですよねー！」

「早く行きたーいっ」

「もっと飛ばしてくれよAの姉ちゃん！」





「安全運転でーす」







えぇ〜と項垂れるところも息ぴったり。さっすが少年探偵団。


安全運転が自慢だからごめんね。









「昨日ここで事故あったらしいし」


道路交通法なんて概念フル無視の酷い運転されたらしいよ。




「犯人まだ見つからないんだってね」

「発砲まであったらしいね」





逆走だったり下の道路まで飛び移ったりおまけに発砲ってさ。


ほんとどういう状況？？って感じ。








「現場ではないものの手汗やばいもん今」



流石にそこは通れないけどさ、直ぐ近くにあると思うと怖すぎない？








「すまんのぉ運転を任せてしもうて」


「あ、いえいえ全然」






運転好きだし、大型車だし、まぁ私が車を出そうという話になった。


いつも博士にはお世話になってるしたまにはゆっくり後ろでうたた寝して良いんですよって。








「ほら見えてきたわよーっ」

40話→←38話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す