彼女が可愛いから婚姻届貰ってくる。【中原中也】

10話 ページ10

ベッドで横になってる今。


俺に引っ付いて震えてるやつだーれだ。



中原「お前だ。」

「私だ。」



カタカタ震えるAの頭を撫でる。



「どうしよう此処に落ちてきたらどうなるの？死ぬの？あぁぁ死ぬ前にババロア食べたい。
なんで！？まだ殺さないでよ！」



中原「いや死なねぇからな。少なくとも此処は安全地帯だぞ。」



「中也が服着てるのとか珍しい！
やっぱりこれって死の予兆かな！？」



いや雨で寒いんだよ。

寝る時だって服着る時あるし。




死なねぇよ。



ツッコミが間に合わない。



「ふぁぁぁぁー…」

中原「昇天してる！？」



Aの肩を揺らす。


もう半分死んでるぞ此奴。



「あぁぁもう布団！！」

中原「なぁ本当に大丈夫か？」


確かに今日はよく雷が鳴る。



布団を被るA。

布団を少しめくり上げてAの顔をみる。



超泣いてるじゃねーか。



中原「おーおーおー怖いな。大丈夫だぞー。」

「青椒肉絲…」

中原「訳わかんねぇけど棒棒鶏…」

「辛いぜ杏仁豆腐…」

中原「これなんだよ油淋鶏」


「中華料理」

中原「それはわかる。」



なんで此奴泣いてるのにテンション高いんだよ。


まぁいいんだけどよ。




「もう嫌なんだけど」

中原「どうしようもできねぇよ」

「よくない…雷、よくない。」

中原「いや、雷を責めるな。」

「なんでさ、悪いのは雷だよ」

中原「よ…よろしくないな。」

「なんか変だよ中也、中也負けだよ」



しりとりやってた。

今の会話一応しりとり。



中原「ん付いてねぇじゃん！」

「今ついた。」

中原「ぐるぁ！」

「ほれほれー」


ニヤニヤ笑うA。



雷から意識がそれてよかった。

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