彼女が可愛いから婚姻届貰ってくる。【中原中也】

5話 ページ5

「おいコラァ服を脱がすなコラァ！」


中原「じゃあ自分で着るか？」




「わーったよ、着ればいいんでしょ。」


Aはそう言って、ドレスを自ら手にした。



「いやなんでいるの！？」


中原「なんでって？」

「着替えるんですけど！？」



中原「あ？いいじゃねーか。さっさと着ろ」

「何お前」



出ないと着ない。そう言われたので俺は潔く廊下で待つことに。



ほんの数分、Aは何故か冷や汗をかきながら俺の名を呼んだ。



中原「どうした？何かあったか？」


心配になり肩に手を置き声をかける。




「サ、サイズがぴったりで怖い……」


中原「あぁ、だいぶ昔俺が教えたぞ」


「なんで知ってるの。」

中原「当然だろ」

「当然じゃないよ」



そんな会話をするも、可愛いすぎるAに抱きついた。



「露出多くねこれ。寒い。」


中原「あぁ、他の奴に見せるなよ。」



そう俺の外套を被せると、笑顔になって



「中也の匂いがする！」



そんなAに抱きついた。



中原「Aの匂いがする…」




なんつーかこのドレス…

薄い水色で殆ど白地。




ウェディングドレスみてぇだ。




中原「似合ってるぞ。」

「結構恥ずかしいね…これ。」



写真を一枚、携帯に収めた。





「ん！撮るなぁぁ！」


中原「いいだろ可愛いんだから。」


「こんな恥晒しを……お嫁に貰ってよ！！」



ムキになった様にそう言われた。




中原「当たり前だろ。明日にでも迎えたいくれぇだよ。」



何時でもAを受け付けるぜ。

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