彼女が可愛いから婚姻届貰ってくる。【中原中也】

14話 ページ14

「ふわぁぁぁ……」

中原「眠いか？」



夕飯も食べ終え、ソファに座っているとAは大きな欠伸をして目尻に涙をためていた。





「眠く…ない…」


中原「ほら、もう寝ろ。今日は猫と日向ぼっこして疲れたんだろ？」


「中也だってお仕事終わって疲れてんだから…先に寝れな……」



先に風呂を済ませていたAの目はもう半開き。



こうなると聞かねぇな。



中原「じゃあ風呂入ってくるな。」


「うん…いってらっしゃぁ〜い…」



花咲く笑顔で俺を見届け、Aはテレビに目を向けていた。



寝ちまうだろうな……。




そんな事を考えながら風呂に入った。





何時もより早く出て髪を拭きながらリビングへ行くと静かに寝息を立てるAの姿が。




中原「ったく…可愛い顔しやがって…」



Aを抱き上げようと近くによると、頬や手の甲が赤くなってた。



中原「此奴………！」


此奴…自分をつねって眠気を覚ましていたのか？

嘘だろ…




「中也ぁー……」


さっきから寝言で俺の名前を言うA。

可愛すぎる。





きっといい夢見てんだろうな…


「ダメだよ中也……大豆……」



どんな夢みてんだ！？


おう大豆か！俺はデカイ大豆に追われたりしてるのか！？



おぉゾッとしてきたぞ。




別に大豆嫌いじゃねぇけど想像すると怖いぜ…




大豆…大豆……





「大好き…」





大豆じゃなくて…大好きか。




中原「どこまで可愛いんだよ。」


俺の彼女さんはよ。

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