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『…良いですか、3日間だけですからね。』
「あぁ。」
『3日経ったら、私は東京に帰ります。』
「…あぁ。」
『おそ松様は、
神社でお留守番してるんですよ?』
「…は?」
まるで、もう一つの我が家に帰ってきたような気分だ。
思わず全身の力が抜ける。
『…え、何ですかそのリアクションは。』
「それはこっちの台詞だ。
…第一、
これ以上、お前が俗界に干渉する事に、
何の意味がある。」
『……いや、私には学校が…。』
「知るか、
辞めちまえ
そんなモン。」
『……。』
……平然と物騒な事言うよなぁ。
この人には、“留年”がどれだけ恐ろしいものなのかなんて、
きっと分からないんだろうな。
つか、そもそも人じゃないか。
…神様だし。
肩をすくめながら、お茶を飲んでいると
背後から彼に抱き寄せられる。
「…お前、そんな事よりも、
もっと構うべき存在があるんじゃないのか…?」
『…え、…何ですかそれ。』
「…だから…っ…」
ん。
と、自分自身を指差す彼。
『……何してんですか?』
「…チッ、…何でもねぇよ。
…馬鹿。」
何故かむくれた顔をしながら、
わしゃわしゃと私の髪を撫でられる。
小さく呟く彼の顔は、
少し赤らんでいた。
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緑の白猫 - rフラグの限界を試す語彙力。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
りだ兄(プロフ) - 兄様、最高すぎです。 (2019年9月13日 23時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
Rit(プロフ) - あまもさん» にゃー。 (2019年9月13日 22時) (レス) id: ad53a4c674 (このIDを非表示/違反報告)
あまも(プロフ) - 猫ktkr (2019年9月13日 21時) (レス) id: 6a329060ea (このIDを非表示/違反報告)
ただの通行人(プロフ) - 結婚式か。良き良き……是非呼んで下さいな。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 535205595b (このIDを非表示/違反報告)
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