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『……っくしゅん。』
「……何、A風邪?」
『ち、違うよ…っ。
……ただ、今物凄く嫌な予感を感じたような……。』
「はは、何だそりゃ。」
大学生活に戻って、2日が経った。
以前のような生活とは打って変わって、
忙しい日々に、私の身体はクタクタになっていた。
……あー、のんびりした巫女生活に戻りたーい。
なんて、早くもそんな事を思っちゃったりもして。
はぁ、
……おそ松様、ちゃんとお留守番出来てるかなぁ…。
きっと怒ってるんだろうな。
ひょっとして
私に愛想尽かして浮気とかしてたりして……、
「……A、…おーい、
Aってば!!」
友人の声で、我に帰る。
『……へっ?』
「もう、私の話聞いてた…?」
『ぁ、…ごめん。
何の話だっけ…?』
「だーかーら!!
ご実家の神社の巫女さんになったって話。
凄いじゃん、神社の娘とか!」
『……もう、またそうやって馬鹿にして……。』
「馬鹿になんかしてないよ。
で?どうだった?
神様に会えた?
御利益とか貰えた…?」
“人嫌いの神狐様に会ったよ。”
……とは、口が裂けても言えない。
この現代社会。
“神様”なんて存在、もはやファンタジーみたいなもんだ。
信じるはずが無い…。
逆に頭のおかしな子として、
変な目で見られそうだ…。
『……あはは…、どうだったかなぁ…。』
「…でも、アンタって昔からそーいうの詳しかったよね。
霊感的な?」
『ちょ、勝手にオカルト専門家にしないでよ。』
「もうそのまま巫女さん
続けちゃえば良いじゃない。
実家の神社なんだし、将来も安泰だよー。」
『ファッ!?
……い、いやいや、無理無理!!
あの人に嫁入りとか、考えれば考える程ありえないし…っ!』
「……え?」
『…ぁ、いや、
…ナンデモナイデス…。』
神様に求婚されてるだなんて、
誰にも言える訳が無いんだろうな…。
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緑の白猫 - rフラグの限界を試す語彙力。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
りだ兄(プロフ) - 兄様、最高すぎです。 (2019年9月13日 23時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
Rit(プロフ) - あまもさん» にゃー。 (2019年9月13日 22時) (レス) id: ad53a4c674 (このIDを非表示/違反報告)
あまも(プロフ) - 猫ktkr (2019年9月13日 21時) (レス) id: 6a329060ea (このIDを非表示/違反報告)
ただの通行人(プロフ) - 結婚式か。良き良き……是非呼んで下さいな。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 535205595b (このIDを非表示/違反報告)
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