おかえり。 (ページ8)

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「 ……… 」

「 … あっ！」

「うわっ … なんすかいきなり」

バイトが終わり、着替えをしようとしてる中

どうしても彼の事が気になって

まだ来ないはずの連絡を待つ俺

携帯を眺めてても何も変わらない

分かってはいるけど、どうしても見てしまう

そんな時、阿部が後ろから携帯を覗いて

大きな声を出した

「今日午後から雨じゃん！」

偶然にも丁度天気予報アプリから通知が来た

それを見た阿部が大声を出したんだろう

全く、耳元で出すなよ。

着替えを済ませ

コンビニから出れば太陽の光が俺の目を直撃してくる

深夜帯からだとこうなるから仕方ない

元々友人関係は中学生時代から何一つ変わってない為

遊ぶ友達も連絡先にいる友達も

数は変わらなかった

長い前髪を生かし、目に刺激がこれ以上伝わらぬ様

被せれば

後ろ髪をわしゃわしゃと掻きむしる

早く風呂入って寝よう

… 連絡来てから寝よう。

「 … 俺から送んなきゃダメ、か」

廃棄から取ったパンを朝ごはんにと食べながら

トーク欄を眺めるが、一向に来る気配がない

そりゃあそうだ、シフトをこっちが送ると言ったんだから

と、その瞬間

F : 来週の日曜日の10時、いかがですか？

開いてる時に来んなよ。

なんて、理不尽極まりない事を思ってしまった

だけど内心嬉しい

今はもう仕事の時間なはずなのに大丈夫なのか

とか

何の仕事してるんだろう

とか

沢山考えながら俺は

: 大丈夫です。

と、返信をした。

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