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「 ごめんね今日、急に取引先に呼ばれてさ 」
「 全然、顔見れて嬉しかった 」
「 あれ？素直になった？ 」
「 素直な俺も好きでしょ 」
「 愛してるよ 」
夜
彼の家に行き、一人TVゲームに熱中してる中
俺の髪の毛をクルクルと人差し指で巻きながら
話す彼が隣に居る
すっかり二人は部屋着
灰色のスウェットに渋くて濃い紫色のジャージ
完全にここは俺の第2の家
まあ、まだ、だけど。
敵に勝って一息ついた俺は彼の方を見て問い掛ける
「 ねぇ 」
「 んー？ 」
「 今日さ、関西弁の人と一緒にいたじゃん
あの人の名前って何？ 」
「 え、どして？ 」
そりゃあそうさ
いきなり関わりを持った事ないと思ってる彼に人の名前を聞いたら
驚くのも当然
俺は
「 俺の友達も紹介したくてさ、いつか友達と俺とたつや
後あの人も入れて飲もうかなって思っててさ 」
なんて、今でてきた理由を口にする
少し俺を見て顔を顰めた彼だが
理由を聞いてホッとした表情を浮かばせて名前を口にする
「 向井康二 」
「 それが名前だよ 」
俺は口を半開きにさせ
目を見開いた
「 康二も喜ぶな 〜 それ聞いたら 」
腕を組んで斜め上を向いて微笑みながら話し続ける彼の
話の内容は入ってこない
「 こう … じ 」
やばい
俺今凄く
消えたくて仕方がない。
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作者名：渚 | 作成日時：2022年4月29日 21時
