ユンギさんとの恋愛は甘々

繊細な人 ページ10

何回目のチャレンジでしょうか。



腕の中に私を閉じ込めてスヤスヤ眠るユンギさん
そこから脱出してみようと試みてはいます。


でも、でもね…？
私が動いたり腕を動かそうとすると
パチっとあの綺麗な瞳が開いてしまって腰に回る腕に力が入るんです。

ユンギさんってひょっとして神経質？

私の頭の中では言い聞かせる言葉ばかり
お友達は一緒に寝るもの、異性だったとしても。
なーんも意味はありません
そうです、私は今抱き枕
人でもないし、性別もない…抱き枕です！


カーテンの外はとっくに暗くなっていてもう何時間この状態なんだろう

でもあんなにいつもいつもどこかしらのTVに出ていてツアーも忙しかっただろうし、今日だって珍しい休みなんじゃないか…

きっと疲れてるだろうし無理矢理起こすのも、目の下には薄っすらクマも出来てるし…。

起こさずこの腕から抜ける方法はないだろうか。




「、お…？」


途中私まで寝落ちしてしまったりしたけど
やっと深い眠りについてくれたのか腕の力が抜けて
向かい合っていた身体も今じゃユンギさんは天井に向いている。


ゆっくり、起こさないように
この場所から抜け出せるのならば30分でも時間をかけていい！





「ふぅ…抜け出せた〜」


ユンギさんに優しく掛け布団を掛けてあげてから寝室から出ると
床にはビニール袋にまとめられた大量のビールの空き缶
どんだけ飲んだのよ…そりゃ起きれないわけだよ。


キッチンに行くと食器とかは既に洗われていて…ユンギさんってああ見えて常識人？
変な脅しかけてくるけど。押し掛けて来るけど。


テーブルに目を向けるといつもの場所から移動されたノートパソコン

昨日貰ったUSBメモリーがささった状態になったいた



「そうだ…曲。」


パソコンを開くとズラっと並んだ歌詞らしき単語
最後まで読むとそこにはユンギさんからのメッセージ。



《そのまま歌ってもいいし、一からAが書いてもいい。》



率直な意見は



素直になれない子の恋物語。

そんな感じの歌詞にとても似合う綺麗で繊細なバラード

何曲かバンタンさんの曲は聴いたことがあるけど
ガラッと雰囲気が変わったこの曲を私の為に作ったと言ってくれたユンギさん。


「歌ってみたい…。」


ペンだと言ってくれたユンギさんは本当に私の曲を聴いてくれてるみたいで
私の心に突き刺さるドストライクな曲だった

会えない間に物にする。→←気を使ったのなら逆に起こして？！

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