えっとライバルですけど……???4【wrwrd!】 (ページ14)

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動かないページ14

『……』

病室にピッ…ピッ…
という音が鳴り響く。

麻酔を打たれて
ずっと横になることしか出来ない。

『(可笑しいな)』

こんなはずじゃなかった。
もっと、

"みんなと笑いあいたかったのに。"

sho「……」

私は目をつぶっているが
気配でわかる。
シャオちゃんは下を
向いているんだろう。

sn「シャオロン」

ペ神は名を呼ぶ。

sho「……なんや」

sn「Aのためにも笑ってあげんと」

"私のため"
その言葉にシャオちゃんは
苦しめられたのだろう。

sho「……大切な人の為やって言うんやろ」

sn「うん」

sho「…俺が笑えてれば、Aも笑ってたんやろな」

sn「…」

sho「……こんなの、俺もペ神も望んでへん。」

sho「例えこいつが死を望んでようと、俺は望んでない」

sn「…嗚呼、そうだね」

sho「大切な人の死を笑顔で見届けるなんて出来へん。……俺には無理や。」

今にも泣きそうな彼を
私はだきしめ"たかった"。

sho「もう、こいつは今は動けないくらいになってるし体も限界に近いんやろ。」

シャオちゃんは
手をぎゅっと握る。

sn「…死を待つしかない」

sho「うん。」

sn「A、辛い話聞かせちゃってごめん」

気づいてたんだ。

sho「もう、目も開けられんの？」

そう言われて私は頷こうとした
でも、頷けない。
身体に力が入らないから。

sn「きっとそうだよって言いたいんだろうね」

ペ神のおかげで伝わったようだった。

sho「……死ぬ時はそばに居るから」

sn「…今日は麻酔が打たれてるからって言う可能性もあるから、明日また来てみようか。」

sho「……おう。」

シャオちゃんの暖かいては離れていく
そしてガラガラｯと
病室の扉を開けて、

sho「明日来るから、」

そういって、
出ていった。

『(明日は笑顔で迎えるから)』

私が死ぬまであと＿＿日