えっとライバルですけど……???4【wrwrd!】 (ページ15)

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麻酔ページ15

sho「おはよ」

『おはよ』

私はあの麻酔の日から
少し楽になったけど、
体全体力が入らなくなって
目も閉じている状態が続いている。

sho「飯いる？」

『あ、うん。』

気持ち軽めにとるご飯は
無味。

『(まっず)』

そう思うことはもう日常茶飯事。
病院食はこんなもんなのだろう。

sho「……もう、目は開けんの」

『うん。』

sho「…そっか」

『シャオちゃんの綺麗な瞳、もう見れないんだね』

私がそうつぶやくと
シャオちゃんは、動きを止めた。

sho「……お前の赤が輝く瞳も俺はもう見れない。」

『……死んだ後にゆっくりみてよ』

sho「…はっ、そんなこと……ッ」

シャオちゃんは泣いてしまった。

sho「ッ…なんでｯｯｯ……そんなにッ…うぁぁｯｯｯ……!!」

『……』

扉の前にいるであろうレイアの瞳も
兄さんやクロノアさん、
トラゾー、死神くん、
グルッペンやトントン、
みんなの瞳がもうみれない。

『(私も死が近いしなぁ)』

察しが着いた。
目が開かず体も動かない。

それにプラスして
喀血する頻度は増えた。

真っ赤な血を見ることはなくなったけど
匂いはまだまだする。

『ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ...』

そうして咳をすれば、
また喀血した。

sho「……ごめんな」

シャオちゃんは謝り
そして私の手の甲にキスをした。

『……大丈夫。』

私たちのこんな会話ももうすぐ終わる。
長い言葉を話せない私は
あなたになんて伝えるだろうか。

『(目を回復させたい)』

手を動かして
手紙を書きたい。

『(麻酔を打つ期間ももうすぐ終わる)』

それまで私の体が持つかの問題だ。

そう思いながら
私はシャオちゃんと
二人でいた。