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ru「めめの記憶中途半端に残したのは何でなの。いっそ全部消しちゃえば、僕がしょっぴーの能力に気づいたりしなかったかも知れないのに。めめの話がこれからの手がかりになるかもしれないし……なのに、なんでわざわざあんな記憶の残し方したの」
ラウールは渡辺に詰め寄った。渡辺は何も言わない。
ru「なんで、ねえしょっぴー」
nb「……」
ru「まさか、まだ隠してることあるの?」
nb「……」
ラウールがさらに渡辺を問い詰めようとした時、部屋の外から声がした。
ab「翔太、ご飯できたよー」
ru「っ……今行く!」
ab「あ、ラウールもいたの? まあいいや、早くおいでー」
阿部の足音が遠くなっていく。渡辺の顔が凍り付いていた。
nb『……聞かれた?』
ru「わかんないよ……でも、どうせこの事は言わなきゃ」
nb『ッやめろ!!』
部屋を出て行こうとするラウールの腕を掴み、渡辺が必死の形相で引き留めた。
nb『それだけはやめて、お願いだから誰にも言わないで』
ru「……そんな訳にいかないよ」
ラウールは最初、渡辺は自分の身が可愛いからこんなことを言い出したのだと思った。
だから突き放そうとした。裏切り者を野放しにしておく訳にはいかないから。
でも違った。ただの命乞いではなかった。
nb『お願いだから!』
ru「無理だよ、」
nb『頼むから!! 俺だけの問題じゃねえんだって!!』
ru「……どういうこと?」
nb『っ……』
fk「なべ? ラウール? なんかあった?」
二人が部屋から出てこないのを気にかけたのか、深澤の声が聞こえてきた。
我に返った渡辺が、強く握りしめていたラウールの腕を放した。
nb『……そのうちな』
渡辺が部屋を出て行ったので、残されたラウールは戸惑う事しか出来なくなった。
fk「……ねえ、何かあったの?」
ru「……ちょっとだけ喧嘩しちゃった。けど大丈夫、あとでちゃんと仲直りする」
fk「そっか。ならいいんだけど」
深澤には何とか誤魔化して、本当の事は言わなかった。
俺だけの問題じゃない、そう必死に懇願されてもなお誰かに話すほどの勇気はラウールには無かった。
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ネイジュ・ピエール(プロフ) - え？あ？え？あ？え？？え？？？自担・・・え？？？(混乱)いや・・・すごいです。(語彙力) (2020年6月2日 14時) (
レス) id: dc089a6cc9 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! これから細かい種明かしをする(はず)なので楽しみにしていてください! (2020年6月2日 10時) (レス) id: 5d0eab8cc9 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！ ついにボスが明かされましたが、ひそかにしていた予想が当たり過ぎてびっくりしてます! (2020年6月1日 21時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - こちらこそコメントありがとうございます！もちろん明かされる日まで心に留めます！実は、前回のコメントもコメント欄見てる人も多いから考察人物とかはあえてぼかしました! 身体に気をつけて!これからも応援してます！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 祐莉さん» コメントありがとうございます! 2人ってどの2人だ? あ、言わないでくださいね、心の中に止めておいてください笑 これからもよろしくお願いいたします! (2020年5月24日 15時) (レス) id: 5d0eab8cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年5月23日 9時
