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「お風呂……?」

「ええ、そうですよ?
 ………貴方、お風呂もわからないんですか」

「わ、わかります……!!」







ただ、男の子がたくさんいる中で入るのが

緊張しただけ


それだけのことなのに、
すごく動揺してしまった自分が恥ずかしい








「わ、私が先に……!」

「いわしちゃん、オレらが使うお風呂って
 どんなふうに使うかわかってんの?」

「えっと………」






いつもは看護師さんに手伝われて

ただシャワーを浴びてはタオルで軽く拭くだけだった毎日



当然、ここにあるお風呂場も

お風呂の使い方も


言ってみよ、と言われれば
何も答えられない







「……オレらが洗ってあげるからだいじょーぶだって」

「えぇ、クロシェットさんは安心して湯に浸かれます
 僕達も、お風呂はまだですから」






………話の状況がうまく理解できない



お風呂場に案内してくれれば…

お風呂に入る方法が分かればいいのではないのか……?



今の話の状況的に

「一緒に入る」で、話がまとまっているような……






「さぁ、クロシェットさん
 お風呂場に行きますよ」

「あの、一緒に入ったりは……しませんよね?」

「何言ってんの?いわしちゃん
 一緒に入るに決まってんじゃん」














「ねー!いわしちゃん服脱ぐの遅いーー!!」

「躊躇わなくていいんですよ、貴方も体は男なんですから」







そういう問題じゃないと思うし

服を脱ぐのが遅くなるのも仕方がないと思う





確かに、アズールさんの言う通り

今の私の格好は
ジェイドさん……男の体


アズールさんやフロイドさんと同じ性別だ



だけど、やっぱり気にしてしまう




だって中身は17歳の女の子なんだもの……!!



と、叫んでやりたいのを抑える








「……すみません、私は後で入りますから……」

「ダーメ!オレすっげぇ楽しみにしてたんだからさぁ…!」

「そう言われても……」





フロイドさんは駄々をこねるように、
私が着ている服を引っ張る


脱げてしまうからやめてほしい



アズールさんは呆れたようにこちらを見る


助けてほしいが、

今のこの状況に
味方はいない








「………はい、これでいいでしょう
 入りますよ、クロシェットさん」

「さっすが〜!アズールゥ!」

「!?!?!?」






魔法は便利だということがよくわかる



きっとそれは魔法

アズールさんのそれで、私は服を脱がされた








「………最悪です」








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猫耳(プロフ) - 更新、頑張ってください!((●´ω`●) (11月14日 21時) (レス) @page2 id: 45a95b1035 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:F . | 作成日時:2023年11月14日 13時

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