【あくねこ】いつでも一緒です、主様。【ヤンデレ】 (ページ3)

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第二話　主様.side ページ3

鋭利な棘のようなものが、私のお腹を突いた。血が零れ落ち、口の中は鉄の味で充満している。

その場に倒れ込み、周りが暗くなりつつある意識を彷徨う。

天使たちは本を放り投げて、戦線離脱した。それだけで良かった。

主「よかっ…た…皆がいき…て…て…」

ルカス「主様、喋ってはいけないよ。今、止血してる…けど…」

ラムリ「なんで…なんで止まらないんですか！！主様、嫌です！！僕、どうやって生きていけば…」

主「だい…じょうぶ…だよ…わたっしが…いなくても…」

ラト「主様がいない世界で私達が生きていけるわけないじゃないですか…」

身体が段々と冷たくなるのが分かる。でも、皆が握ってくれる手だけは温かい。

最期くらい、笑顔じゃないと…えが…お…え…が…

何かが切れたように、息も、感情も消えてなくなっていった。

最期に見た光景が、あなた達で本当に、良かった。